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仏ノバガリがドライアイ薬「カチオノルム」を発売

 【エブリ(フランス)9日PRN=共同JBN】

 ―ドライアイ症状治療用の革新的な陽イオン乳剤
 ―患者にとって最適のソリューション
 ―ノバガリのパイプラインで開発された初の市場化製品

 眼科専門の医薬品会社ノバガリ・ファルマ(Novagali Pharma)は9日、同社初の製品である「カチオノルム(Cationorm=登録商標)」のフランスでの市販開始を発表した。この陽イオン乳剤はドライアイ症状を治療する革新的な方法である。同社が特許を得た技術プラットフォームの「ノバソルブ(Novasorb=登録商標)」を基盤として開発された。

 ドライアイ症候群は眼科医の診察を受ける理由の第2位を占めている。世界で約1億人、40歳以上の成人の14%がかかっている。目のなめらかさ、潤いが慢性的に失われるため、その結果は痛みから目の結膜、角膜組織の炎症にまで至る。ドライアイ患者は目に砂が入ったような痛みや目の中が燃えているような痛みを感じる。最も重症の場合は角膜の損傷により失明することがある。加齢、環境汚染、エアコン、コンピューターの長時間使用のような特定の要因がこの症候群の罹患率を増大させ、より効率的な製品を開発する機会を増大させている。

 カチオノルムはドライアイ症状に苦しむ患者に真の革新をもたらす。この陽イオン乳剤は涙の作用メカニズムを再生させ、異なるレベルの涙皮膜で作用させる。カチオノルムは潤滑特性と湿潤特性、目の表面での最適拡散、涙皮膜脂質層の補充、涙の蒸発防止をユニークに組み合わせている。臨床試験の結果は患者にとってのカチオノルムの利点「受容性、永続的な症状緩和、最大の快適さ」をはっきり示している。

 これらの利点はノバガリ独自の陽イオン乳剤技術プラットフォームであるノバソルブを基盤としている。ノバソルブは眼科薬の局所処方を改善するように設計されている。陽イオンを帯びた乳剤の小滴と角膜や結膜など眼球表面の陰イオンを帯びた細胞の間に生じる静電気引力を基盤としている。

 カチオノルムがOTC(薬局で買える薬)の基準を満たしている欧州、米国では2008年末までに市販が開始され、これはノバガリの発展にとって大きな出来事である。同社のジェローム・マルチネスCEOは「カチオノルムの市販開始は、これがわが社のパイプラインから生まれた初の市販製品であるため、わが社にとっては大変特別なことである。これはノバガリのチーム全体の長年にわたる努力の結果であり、革新的なカチオノルムをドライアイ症候群治療のために送り出すことを大変誇りに思う」と語っている。

 カチオノルムは2008年4月からフランスで入手できる医薬品である。この製品は冷蔵保存ではなく、30個の無菌小瓶のパッケージになっている。

 ▽ノバガリ・ファルマ(http://www.novagali.com)について
 ノバガリ・ファルマはエブリ(フランス)のジェノポール・バイオクラスターに本社を置く眼科医薬品会社で、革新的な製品を開発、商業化している。独自の技術プラットフォームであるノバソルブと「アイジェクト(Eyeject=登録商標)」によって、同社は主な眼病とオーファンディシーズ(希少疾患)に対処する7種の革新的な製品の幅広いパイプラインを開発した。最も先進的な製品は春季カタル治療用のオーファン製品である「ベカシア(Vekacia=登録商標)」、中程度から重度のドライアイ症候群治療用製品の「シクロカット(Cyclokat=登録商標)」、糖尿病性網膜症治療用の「コルチジェクト(Cortiject=登録商標)」など。ドライアイ症状向けに処方されているカチオノルムは2008年4月からフランスで発売。ノバガリは2000年創立で、従業員は50人。

(共同通信PRワイヤー)


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