帝人、吊り天井を大幅軽量化へ ポリエステル製天井材を開発
帝人は1日、建築構造物に使用される吊り天井を大幅に軽量化できる、ポリエステル製の天井材を開発したと発表した。
これは、帝人が製造・販売しているポリエステル製のタテ型不織布「V-Lap」に不燃加工を施したもので、従来の天井材に比べて柔らかく、重さは約10分の1。天井の仕上げ材(表面を形成する素材)として使用することにより、万一、天井が落下した場合にも、安全確保に大きく寄与することが期待される。
今後、震災時においても、体育館、屋内プール、ホール、空港、大型店舗などの人が集まる建築構造物の安全性を大きく向上させるソリューションとして、建材メーカーなどとともに市場開拓を進めていくという。
「V-Lap」は、 特殊な製造方法により、繊維を垂直(タテ)方向に配向させた不織布。嵩高構造による軽量性や易成型性などの特徴がある。寝装用などのクッション材として先行展開しているが、自動車向けを中心とした各種吸音材としての機能も優れており、当分野での展開も推進している。また、次世代住宅用断熱材としての開発も進めている。
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- [建築・土木]帝人、吊り天井を大幅軽量化へ ポリエステル製天井材を開発 2013/08/01 木曜日