東レ、炭素繊維複合材増産へ 石川工場３０億円投じ増強
東レは４日、石川工場（石川県能美市）において、炭素繊維「トレカ（商標）」を使用したプリプレグ（炭素繊維樹脂含浸シート）の生産設備増強を決定した。約３０億円を投じて、高付加価値のプリプレグを効率的に生産できる最新鋭の設備を導入し、２０１５年２月の生産開始を予定している。
石川工場では、２００９年７月からスポーツおよび産業用途向けに「トレカ（商標）」プリプレグを生産している。今年末には、ボーイング７８７型機の組立機数が月産１０機に到達することが見込まれることから、現在ボーイング社の設備認定取得作業を進めており、来年初頭からは７８７型機向けの供給も開始する予定。
今回の第２系列増設は、ＩＴ機器の筐体や自動車の外板（ボンネットヤルーフ等）など、品質の均一さや外観の良さが求められる産業用途高付加価値プリプレグの需要増に対応するための能力増強であり、あわせて増産効果によるコスト競争力強化も狙いとしている。
また、増設設備は、７８７型機向けのプリプレグ生産にも対応できる仕様となっており、今後の需要動向にあわせた柔軟な用途対応を可能にしている。
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- ［化学・繊維］東レ、炭素繊維複合材増産へ 石川工場３０億円投じ増強 2013/07/05 金曜日
