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ドバイ・DMCCが世界最高のビル建設を計画

【ドバイ(アラブ首長国連邦)2013年7月3日PRN=共同JBN】ドバイを世界的な商品取引のゲートウエーにすることを使命にする政府機関Dubai Multi Commodities Centre(DMCC、ドバイ・マルチ・コモディティーズ・センター)は3日、特に大規模な多国籍企業を対象にしたDMCC拡張計画の一環として、世界で最も高い商業タワーを建設する計画を発表した。

アフマド・ビン・スライエムDMCC会長は以下のように語った。
「2002年にDMCCの本拠で中東で最も高い商業タワー、Almas Tower(アルマスタワー)の建設を発表した時には63階分の全オフィススペースが主にダイヤモンド業界のDMCCエンドユーザーにわずか数時間で売り切れた」

「DMCCが需要の伸びに応じてフリーゾーンへの企業誘致を続けるのであれば、当然、次のステップとしては近い将来に世界で最も高い商業タワーおよびDMCCビジネスパークを作るということになる。対象は特に地元および多国籍の大企業になる。この構想は商品取引および企業のグローバルなハブとしてのドバイの立場を強化するために立案されたものだ」

「過去4年の間にDMCCはフリーゾーンに4000社以上を新たに誘致したが、そのうち90%はドバイが初めてだった。2013年には成長を加速させ、毎月平均して200社が新たにDMCCに加入している。この需要の増加はDMCCとドバイに対する信頼を示すだけでなく、新たな商業スペースの必要性を強調するものだ」

「DMCCビジネスパーク」と世界で最も高い商業タワーは現在、概念設計の段階だが、相当なフロアスペースを必要とする大企業や多国籍企業の需要に供するものになる。「ビジネスパーク」は10万7000平方メートルにおよぶ最高級の商用および小売りスペースから構成される。

ニューヨーク、ドバイ、クウェートにオフィスを持つ投資銀行Berensonのマネージング・ディレクター でBerenson MENAの長を兼任するイスラム・ズガヤー氏は「DMCCは過去何年にもわたって外部負債がない。DMCCは慎重な財務運営とリーダーシップを集中させることによって、今回の巨大なプロジェクトもサポートできるほど健全なバランスシートを維持してきた。DMCCの業績と商業タワーに関する豊富な経験とを考えれば、当社としてはDMCCがこのプロジェクトを成功させられる完全なポジションにあると考えている」と述べた。

現在、DMCCフリーゾーンでは新規参入企業から多国籍企業まで7000社近くの会員企業が活動している。DMCCは、フリーゾーンの将来の成長について確信していることを確認しようと2011年初めに公式のコミットメントを発表し、2013年末までに会員企業を7200社に増やすとしたが、この目標は非常に近い将来達成される見込みである。

DMCCは優れた過去の成長および将来の見込みに加え、歴史的に強力な財務実績を誇っている。2005年、DMCCは画期的な金の「スクーク(Sukuk)」債を起債し、商業ビル建設に当てる2億ドルを調達した。当時、スクーク債はS&P社保険格付サービス部によって長期的には「A」、短期的には「A-1」に格付けされている。スクーク債は投資家に対して、米ドルの代わりに金地金建てで支払いを受け取ることを可能にした。国際金融危機の到来にもかかわらず、スクーク債の償還は完全かつ期限通りだった。

DMCC開発区には65の商用と居住用タワー、180の小売店があり、6万5000人以上が働き暮らしている。平均すると、DMCCは毎月200社以上をフリーゾーンに誘致し、これは1日6社以上になるが、そのうち90%以上がドバイが初めての企業である。


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