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三井住友建設、ヒンジ部連続化によるPC橋補修技術を確立

 三井住友建設は、西日本高速道路が発注した長崎自動車道の鈴田橋上部工補修工事において、高速道路のPC箱桁橋で初めてゲルバーヒンジ部の撤去・連続化工事を行い、昨年11月22日に上り線の施工が完了した。

 ゲルバーヒンジ部は、長大PC橋のクリープ・乾燥収縮や温度変化による主桁の伸縮量を吸収するために設ける主桁支間部の継ぎ目部のことで、両側の主桁の力を伝達する支承や伸縮装置が設置されている。ゲルバーヒンジ部は狭隘な部分であり、橋面上からの漏水や埃が堆積しやすくコンクリートが劣化しやすい部位でもある。

 鈴田橋上部工補修工事では、劣化したコンクリート部を取り除くとともに将来の維持管理性を向上させるためにゲルバーヒンジ部を撤去し連続化を行ったもの。

 これまで中央ヒンジ部の連続化工事は多数実施しているが、本工事でゲルバーヒンジ部という特殊な構造でも連続化工事が可能なことを実証し、PC橋の連続化技術を確立した。


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