オーキスメディカル社がカンシオンの試験結果報告
【シカゴ2日PRN=共同JBN】心不全治療用の機器を開発、販売している医療製品会社のオーキスメディカル社(Orqis=登録商標=Medical Corporation)は2日、同社のMOMENTUM臨床試験の結果がシカゴで開かれている米国心臓学会(ACC)年次総会の「最新臨床試験」セッションで報告されたと発表した。MOMENTUM試験は心不全で入院した患者を対象に(IS不全機能回復対策システムである)経皮的なカンシオン・システムの評価を行った。
MOMENTUM試験の全米主任研究員であるカリフォルニア大学サンディエゴ校医療センター先進的心不全治療プログラム・ディレクターのバリー・グリーンバーグ博士が「急性非代償性心不全で入院した患者における大動脈血流の継続的増加の有効性と安全性:MOMENTUM試験の結果」を報告した。
同博士は「MOMENTUM試験は主要複合有効性到達目標には到達しなかったが、カンシオンを従来の薬物治療と併用した場合には薬物治療だけの場合に比べ統計的に意味のある心臓機能の改善がみられることを示す記念碑的な研究である。非代償性心不全治療のための効果的な新しいアプローチの特定はほとんど進展していないので、カンシオン・システムは必要とされている新たな治療法の選択肢を医師に提供するものである」と述べた。
オーキスメディカルのケン・チャーハット社長兼CEOは「MOMENTUMはカンシオン・システムが心臓機能を大幅に改善することを証明した。オーキスのユニークな大動脈血流療法は薬物療法と心臓には触れないがより侵襲的な処置との間のギャップを埋めるものだ」と語っている。カンシオン・システムは現在、米国以外の市場で入手できる。
▽心不全について
心臓が弱って血液を効率的に送り出せない状態を意味する心不全にかかっている米国人は約500万人。心不全は冠状動脈疾患、過去の心筋梗塞、心筋症、その他の心臓障害が原因となって起こり、息切れ、機能不全、むくみが特徴である。米国では心不全による入院は年間約100万人で、米国の健康管理システムにとってその直接、間接コストは年間約330億ドルに上る。
▽オーキスメディカル社(Orqis Medical Corporation)について
オーキスメディカルは株式非公開の医療機器会社で、大動脈血流療法を通じて心臓機能を改善させる最小侵襲機器を開発、販売している。オーキスの機器は薬物療法と心臓には触れないがより侵襲的な処置との間のギャップを埋めるユニークなものである。経皮的なカンシオン・システムはCEマークを取得している。インプラント可能なエクセレラス(Exeleras、登録商標)システムを開発中である。
オーキスメディカルについての詳しい情報はhttp://www.orqis.comへ。
(注)オーキス(Orqis)カンシオン(Cancion)エクセレラス(Exeleras)はオーキスメディカル社の登録商標である。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]オーキスメディカル社がカンシオンの試験結果報告 2008/04/02 水曜日