三菱重と今治造船、LNG運搬船で新会社 大型受注対応へ
さやえんどう型船(写真・三菱重工) 三菱重工業は25日、今治造船(愛媛県今治市)とLNG(液化天然ガス)運搬船の設計および販売を手掛ける合弁会社「MI LNGカンパニー」を設立したことを発表した。世界的なLNG需要の高まりを背景に増加傾向にある新造LNG運搬船の大型商談に対応できる体制を、国内で整えることが目的。
MI LNGカンパニーの資本金は5000万円で、出資比率は当社51%、今治造船49%。本社を東京都港区に置く。受注したLNG運搬船について、同社が基本仕様などをまとめた後、三菱重工の長崎造船所、または今治造船で建造する予定である。
LNG運搬船の建造能力は両造船所合わせて年間8隻以上を確保し、韓国などの大手造船会社と肩を並べて、LNG運搬船を大量に受注できる体制を整える。また、船型に関しては、一般的な球形タンク方式のモス船や、メンブレン船に加え、モス方式を進化させ省エネ・運用性などを高めた三菱重工独自の高付加価値戦略製品「さやえんどう」型船まで幅広く建造できる強みを発揮する。
前後の記事
記事バックナンバー
- [船舶・造船]三菱重と今治造船、LNG運搬船で新会社 大型受注対応へ 2013/03/25 月曜日