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神戸製鋼、中国広東省の高級ばね用鋼線の新工場が稼働開始

 神戸製鋼は、中国広東省の高級ばね用鋼線の製造販売会社「神鋼新■弾簧鋼線(佛山)有限公司」(略称・KSW)の工場が稼働開始したと発表した。同社は、神鋼鋼線工業とサンコールから出資を受け、神戸製鋼が設立した新会社。資本金は13億円で、出資比率は神戸製鋼(神鋼投資)が50%、神鋼鋼線が25%、サンコールが25%となっている。新工場では高級ばね用鋼線を製造する。生産能力は月産600トン。

 世界最大市場である中国における自動車生産台数は、2012年の1900万台程度から2022年には2800万台程度にまで拡大すると予想され、中長期的に大きな伸びが見込まれている。

 これに伴い、世界の自動車メーカーが中国での製造拠点整備を進めており、世界大手ばねメーカー各社は自動車のエンジンバルブ用弁ばねを始めとする「高級ばね」の増産に向け、現地生産ラインの新設・増強に積極的に取り組んでおり、母材となる「高級鋼線」の需要も拡大している。

 神戸製鋼では、自動車弁ばね用線材で世界シェア約50%を有しており、日本・米国・欧州等の自動車メーカーから高い評価を得ており、この様な中国での旺盛な需要を取り込むべく、弁ばね用高級鋼線では海外初となる二次加工拠点KSWを設立し、このほど稼動開始した。

 ※■は、石へんに角。


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