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新日鉄住金、君津高炉1基休止 和歌山稼働延期 中期計画

 新日鉄住金は13日、「総合力世界ナンバーワンの鉄鋼メーカー」を早期実現するための3カ年中期経営計画を発表した。新日本製鉄と住友金属の統合により実現できる技術、コスト、グローバル対応における相乗効果を早期に最大発揮させ、東アジアにおける新興ミルが本格稼働を始める2015年までに世界最高水準の競争力を実現するのが狙い。

 その骨子を見ると、製鉄事業では、<1>技術先進性の発揮、<2>グローバル競争を勝ち抜く世界最高水準のコスト競争力の実現、<3>鉄源・圧延関連設備の休止による最適生産体制の構築、<4>グローバル戦略の推進、<5>鉄鉄事業グループ会社の体質強化―の柱としている。

 なかでも<2>については、君津製鉄所を高炉を2基体制とするため、第3高炉を2015年度末を目途に休止。製鋼整流化対策として第5連鋳機を14年度上期を目途に、転炉1基操業へ移行するために転炉1基を16年度中を目途に休止する。和歌山製鉄所では、新2高炉の稼働を当面延期し、第1高炉と第5高炉体制を継続する。そのほか、鹿島、和歌山、名古屋、君津、八幡などで圧延関連設備を休止およびシフトダウンする。

 製鉄分野のほかには、製鉄以外の各事業セグメントの方針とグループ総合力の発揮や、財務体質と成長投資の両立、組織・業務運営の改善、信頼される企業に向けた取り組み、新たな成長に向けて―がある。


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