ボルボ、新型「V40」発売 世界初の歩行者エアバッグ設定
新型ボルボV40(写真・ボルボ) ボルボ・カー・ジャパンは19日、ボルボのラインアップにおいて、最も小さなモデルとなるプレミアム・スポーツコンパクト、新型ボルボV40(ブイ・フォーティ)を発売した。従来型比約40%向上の燃費16.2km/Lを達成したほか、世界初の「歩行者エアバッグ」をオプションで設定した。以下は主な特長。
▽ダイナミックなクーペフォルムとモダン・スカンジナビアン・デザインの融合
新型V40は「ボルボの大型モデルの特徴や機能を小型車のパッケージに取り入れる」というコンセプトのもと、ダイナミックでスタイリッシュ、そしてスポーティにデザインされた5ドアモデル。
エクステリアデザインは、ボルボC30にはじまったデザインランゲージを受け継ぐもので、コンセプトカーのような流麗なルーフラインを持つクーペフォルムを採用。ダイナミックなウェッジシェイプのサイドビューを彩るショルダーラインが、リアのドアハンドル付近で立ち上がるフック形状は、60年代から70年代にかけて生産されたスポーツクーペ「P1800」や、それをベースとしたスポーツワゴン「P1800ES」のオマージュであり、伝統的なボルボ・デザインを融合したもの。
インテリアは、最上級の素材を用い、多彩なカラー・コンビネーションを実現。ボルボ初採用のカラー液晶メーターパネルは、「Elegance」、「Eco」、「Performance」の3テーマより簡単な操作で瞬時に選択することができる。
また、夜間のインテリアを彩る7種類のカラーからアンビエントライトを選択できる「インテリア・シアターライト」、スタイリッシュさと機能性を向上させた「フレームレス・ルームミラー」やLED照明を内蔵する「イルミネーテッド・シフトノブ」、さらには大きな面積をもつ「パノラマ・ガラスルーフ」など特徴的な装備を多く採用し、モダン・スカンジナビアン・デザインによる洗練された、スポーティな空間となっている。荷室はバッグ用フックとディバイダー機能付の「マルチファンクション・2レベル・ラゲッジフロア」を採用し、高い機能性と収納力を誇る。
▽ボルボ初の「Start/Stop機能」を搭載、従来モデル比約40%向上の燃費16.2km/Lを達成
新型V40に搭載されるパワーユニットは、低燃費と走る歓びを両立する、4気筒1.6リッターGTDI直噴ターボエンジン、T4。最高出力は132kW(180ps)、最大トルクは240Nm(24.5kgm)とクラストップレベルの出力を発生する。
トランスミッションは、新たにスポーツモードが加わった6速デュアルクラッチトランスミッション「パワーシフト」が組み合わされ、エンジン性能を最大限に引き出す。また、エンジンStart/Stop機能やブレーキエネルギー回生システム、高効率な速度感応式電動パワーステアリングなどを採用することで、CO2排出量と燃費を低減。燃費は従来型コンパクトモデル(C30、S40、V50)比で約40%向上の16.2km/L(JC08モード)を達成した。これにより、平成17年排出ガス基準75%低減、および平成27年度燃費基準+10%レベルを達成、エコカー減税、75%対象モデルとなっている。
新型V40は優れた環境性能と同時に卓越したドライビングダイナミクスも実現。シャシーにはアルミと高張力鋼板を多用し、軽量化。リアには応答性に優れた「モノチューブダンパー」を採用した。また低い重心位置によって、快適かつスポーティなハンドリングがもたらされている。
さらに積極的にスポーツドライビングを可能にする「スポーツモード付ダイナミックスタビリティ&トラクションコントロール(DSTC)」、より早い段階で車両のスリップを検知し制御する「アドバンスト・スタビリティ・コントロール」、コーナリング時にフロント内輪にブレーキをかけ、外輪にトルクを伝達する「コーナー・トラクション・コントロール」などを装備し、安心感そして一体感のあるスポーツドライビングを体験することができる。
▽作動速度域が拡大した「シティ・セーフティ」を全車に標準装備
新型V40はラインアップ中、最もコンパクトでありながら、ボルボの伝統を継承し、全身に革新的なセーフティ・テクノロジーの思想が貫かれている。前方車両を赤外線レーザーセンサーで監視し、追突の危険性を感知すると自動的にブレーキを作動。衝突を未然に回避・軽減させる低速域用自動ブレーキシステム「シティ・セーフティ」は全車標準装備。作動速度域は従来の30km/h以下から50km/h以下へと拡大した。
▽クラストップの安全性、10種類もの機能が詰まった「セーフティ・パッケージ」を用意
ボルボ先進のセーフティ&ドライバーサポート技術を凝縮したパッケージオプションは10種類もの安全機能を、20万円(税込)という価格設定で提供。(全モデルにオプション設定)
▽世界初のエアバッグシステム「歩行者エアバッグ」を採用
ボルボが世界に先駆けて実用化した画期的なエアバッグシステム「歩行者エアバッグ」をメーカーオプションとして設定。車両が歩行者との衝突を感知すると、エアバッグが緩衝材としてアルミニウム製のボンネットを持ち上げ、フロントウインドウに向けてエアバッグが展開。歩行者がフロントガラスの下部やAピラーの付け根といった硬い部分と接触して負傷しないよう保護する。
▽ユーロNCAPテストで史上最高の評価を獲得
新型V40は、ユーロNCAPの衝突テストで5つ星を獲得。同機関がこれまでに実施した総合的なテストにおいて、過去最高の評価を得ました(2012年8月)。
ユーロNCAPは、成人乗員保護性能、子供保護性能、歩行者保護性能とセーフティ・アシスト(ドライバー支援機能およびアクティブ・セーフティ・テクノロジー)の4つのカテゴリーでテストを実施し、総合評価が下される。成人乗員保護性能のカテゴリーでは過去最高の98%を上回る高得点を獲得。セーフティ・アシストのカテゴリーでは、満点となる100%を達成した。さらに歩行者保護のカテゴリーにおいてもこれまでの記録を塗り替え、最高点を獲得している。
▽縦列駐車支援システム「パーク・アシスト・パイロット(PAP)」を設定
さらに新機能として縦列駐車支援システム「パーク・アシスト・パイロット(PAP)」を設定。これは、システムが指定するポイントでドライバーがブレーキと、前進と後退のギアセレクトを行えば、あとは車両が自動でステアリングを操作するもの。車両全長の約1.2倍のスペースがあれば、基本的に縦列駐車を可能にする革新的な機能。
なお、新型V40には全国のボルボ・ディーラーで3年間、2回の点検整備を利用できる「ボルボ・サービス・パスポート」と突発的な車両トラブルに365日/24時間対応する「ロードサイド・アシスタンス」をセットとしたサービス・パッケージが3年間無料で付帯される。
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- [四輪・二輪]ボルボ、新型「V40」発売 世界初の歩行者エアバッグ設定 2013/02/19 火曜日