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2013年の鉄鋼業界の課題とチャンスを討議

【香港2013年1月21日PRN=共同JBN】CRUのリサーチマネジャー(鉄鋼素材・鉄鋼コスト担当)であるポール・バターワース氏は2013年1月、以下のような問題提起を行った。「鉄鋼価格はコストとの連動性がなくなり、中国の鉄鋼セクターの収益性は大幅に上昇した。しかし、これは短期的上昇なのか、市場原理の変化なのか。欧州はいまだに不況の中にあり、米国は比較的には前向きとはいえ不安定である。中国以外の鉄鋼価格はコストとしっかり連動しており、収益性は低い。中国が先導し、2013年以降の世界における鉄鋼の生産、価格、収益性に関する見通しはどうなるのだろうか」

第19回CRU World Steel Conference(http://www.crugroup.com/events/steel)は3月4-6日、香港で「困難な市場での生存と繁栄」をテーマに開催される。この会議には、Baosteel Group、Emirates Steel、Essar Steel、Miller Mathis Group、NatSteel Holdingsから上級管理者がスピーカーとして参加するほか、多数の企業が2013年の鉄鋼業界の課題と機会について議論するため参加する。

2日間の会議ではまず、供給/需要の推進力、主要な成長市場、エンドユーザーの見通しを集中して議論するほか、世界のマクロ経済見通し、ならびに中国、日本、韓国などのアジアの大国と東南アジア、インドなどその他の成長市場に関する地域展望のセッションを開催する。エンドユーザーの見通しには建設、白物家電に加え、調査会社JD Powerによる東南アジア自動車市場における機会の検討が含まれる。

2日目には製鋼コストと鉄鋼素材トレンドを検討し、CRUによる製鋼コストの見通しのプレゼンテーションと鉄鉱石、コーキング用石炭、スクラップ、資源の効率性に焦点を当てる。

2日目はまた、製鋼、環境、資源効率化に関する最新技術を中心に紹介する。

今年の新企画としては、Winscott Commoditiesのディレクターであるポール・シェルマン氏が会議開催前にワークショップを主催、中国への海上輸送の鉄鉱石とスクラップ市場の循環に力点を置いた鉄鋼素材と最終鉄鋼製品に関する価格、リスク、不確定性を議論する。

CRUは独立系ビジネス分析とコンサルタントのグループで、鉱業、金属、肥料のセクターに注力している。同社は1960年代後半に創立され、独立性を担保するためいまだに株式を非公開にしている。グループはロンドン、北京、ムンバイ、サンチアゴ、シドニーおよび米国内の主要拠点で200人以上を雇用している。


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