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<天井落下事故>14のトンネルで不具合を確認、緊急点検で発覚

 中央自動車道(上り線)笹子トンネル天井落下事故を受けて、国土交通省は事故と同様の天井板を設置しているトンネルの緊急点検結果をとりまとめた。

 点検対象となったのは、東日本・中日本・西日本高速道路、首都高速道路及び阪神高速道路が管理するトンネル39(事故が発生した笹子トンネル(上り線)を除く)、国が管理するトンネル9、都道府県・政令市・地方道路公社が管理するトンネル12の計60トンネル。天井板の吊り金具と固定金具等について、近接目視と打音、触診による点検を実施した。

 その結果、中央道笹子トンネル(下り線)を除くトンネルについて、全59トンネルに対し点検が完了したものは57トンネル(地方公共団体の2トンネルで点検実施中)。そのうち、下記の14トンネルで不具合が確認されたが、安全上大きな問題はないとしている。不具合箇所については速やかに補修など必要な措置を実施している(予定含む)。

 <不具合>
 ▽高速道路会社管理
 中央道・恵那山(下り線)、東名・都夫良野(下り線・左)、京滋バイパス・宇治(上り線)、九州道・加久藤(上り線)、首都高速1号羽田線・羽田(上り線)、同(下り線)、阪神高速31号神戸山手線・神戸長田(上り線)、同(下り線)の計8トンネル。

 ▽国管理
 国道46号仙岩、国道19号鳥居、国道32号大豊の計3トンネル。

 ▽地方公共団体管理
 国道197号夜昼計1トンネル。

 ▽地方道路公社管理
 名古屋高速2号東山線・東山(上り線)、同(下り線)計2トンネル。

 ▽中央道笹子トンネル(下り線)
 天井板吊り金具のアンカーボルトの不具合(632箇所)等が確認された。なお、下り線の安全を確保した上で早期に交通を確保するため、天井板の撤去工事を実施している。


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