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水・開発のためのグローバルキャンパスにゴーサイン、ユネスコ

【デルフト(オランダ)2012年11月27日PRN=共同JBN】ユネスコ水教育研究所(UNESCO-IHE)理事会は、11月22日に開かれた年次総会で水教育研究所の「水・開発のためのグローバルキャンパス(Global Campus for Water & Development)」計画の準備活動を開始することを全会一致で承認した。

水教育研究所の水・開発のためのグローバルキャンパスは同研究所の国際的な教育と研究の場のネットワーキング組織で、同時に秀逸な交流の場でもある。パートナーを介して、また将来は地域の水教育研究所と共同で、若くて才能に恵まれた人々に向けて地域レベルでより高い水準の教育を施し、世界的な水分野で必要とされている幅広い専門能力との間のギャップを埋めることになる。

▽地域のニーズを理解する
水、あるいはその深刻な不足は、今後数10年に重要性が拡大すると予測されている。ユネスコ水教育研究所所長のアンドラス・シェロシ・ナジ教授は「グローバルキャンパスは、ユネスコ水教育研究所が地域のニーズをよりよく理解し、地域のパートナーや利害関係先からの要請により素早く反応できるようにする。水はグローバルな諸課題と密接に関連している。グローバルキャンパスはその重要性を認識し、水問題を持続可能な開発に取り込み、安全な飲料水を確保し、衛生的で持続可能な利水を強調する。これがわれわれの将来貢献したいと考えていることだ」と説明する。

▽地球規模の研究とイノベーション
ビジネスディレクターのフリート・フィンク氏は、次のように詳しく説明する。「ユネスコ水教育研究所は水問題のグローバルな研究とイノベーションの課題設定で世界をリードしており、水・開発のためのグローバル大学院の設立に着手している。高いパフォーマンスの基準に準拠し、優れた学術のクオリティー、高いインパクトのある研究と教育、最大の国際的な情報開示、科学的関心の共有、などのほか、グローバルな教育や能力開発、水と環境の研究マーケットにおいて、研究所はアウトリーチを拡大し、効果の強化を目指す」

グローバルキャンパスの潜在的なメンバーは地域のユネスコ水教育研究所の諸機関、提携大学と研究機関、知識ネットワーク、公共・民間の提携機関、第2カテゴリー・センター、ユネスコ研究職が想定されている。ユネスコ執行委員会は、2013年ユネスコ水教育研究所グローバルキャンパスの設立に関して包括的な調査を委任した。2014年以降は目標達成のための関連活動が段階的に実行に移され、2018年にユネスコ水教育研究所グローバル大学院の完全活動開始を目指すことになる。

▽ユネスコ水教育研究所(UNESCO-IHE)について
ユネスコ水教育研究所は世界最大の国際的な水教育大学院であり、オランダのデルフトに本部を置いている。オランダの大学との協力で、科学修士および医学博士の称号を授与する完全な権限を持っている。1957年以来、研究所は160カ国1万4500人以上の水関連専門家に大学院教育を施してきた。

ユネスコ水教育研究所は国連の水ファミリーの一員であり、国連の全加盟国によって所有されている。研究所はユネスコとオランダ政府によってユネスコ第1カテゴリーの研究所として設立された。


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