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化学新材料による新市場が主要テーマ、16日に日独産業フォーラム

【ベルリン、東京2012年11月15日】ドイツの大手化学メーカーのBASFは材料研究に新たな弾みをつけるため5000万ユーロをかけて建設する新たな研究所設立を発表した。

 Leibniz Institute for New Materialsの研究者たちは、セラミック材料の特質を残すとともに可塑性を残すスプレー式コーティング法を開発した。

 ドイツ・ウルムにある研究機関ZSWは業界アライアンスであるKLiBの支援を受けて、製造業生産向けの高性能バッテリーのプロセス開発に集中する研究施設を建設し終わった。これら3つの実例は、化学産業の分野のR&Dで成功しているセンターとして、ドイツの地位を確認するものである。

 東京で11月16日に開かれる2012年第8回日独産業フォーラムでは、日本とドイツの産業協力に対する最新の機会について話し合われる。今年のフォーラムの主要テーマは、「New Markets through New Materials: Challenges for the Chemical Industry(新材料を通じた新市場:化学産業の挑戦)」である。

ベルリンにあるGermany Trade & Invest(ドイツ貿易・投資振興機関)の化学産業専門家であるトルステン・ブーグ博士は「ドイツは化学製品の世界最大の輸出国であり、化学産業においては欧州で優先的な投資先である。新材料の探求と開発成功はまた、ドイツの魅力に貢献する。ドイツと日本の企業間の協力には、間違いなく関心を引く可能性がある」と語った。日本とドイツは登録済みの化学品特許の面でそれぞれ第2位と第3位に付けている。

日本とドイツの間には、成果のあるビジネス関係の長い歴史がある。約1000社の日本企業がドイツに進出している。両国間の貿易は活発である。2012年上半期の日本向け輸出は、前年同期と比較して、ほぼ20%増加して84億ユーロになった、化学品輸出の割合はすべての輸出のほぼ4分の1を占めた。2012年上半期の日本からの輸入は総額112億ユーロとなり、2011年上半期の117億ユーロとほぼ変わらなかった。

Germany Trade & Invest(ドイツ貿易・投資振興機関)は、ドイツ連邦政府の対外貿易、対独投資誘致機関である。同機関はドイツ市場へのビジネス活動拡大を望む外国企業にアドバイスを提供する。また、外国市場への参入を望むドイツ企業には対外貿易に関する情報を提供する。


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