Sky Solar、日本で太陽光発電事業に着手
【上海2012年7月25日PRN=共同JBN】日本が2012年7月に太陽光(PV)発電に固定価格買い取り制度を導入して以来、日本の太陽光発電市場では大きな反応と資金投入が見られる。買い取り価格は1キロワット時(kWh)当たり42円(約3・36人民元)で、約20%の内部収益率(IRR)で資金が投資家に戻ると予想される。このIRRの水準が多くの企業を太陽光発電業界の投資へ誘い、開発や合併買収(M&A)を通した参入を促している。
日本の太陽光発電市場が前進する中、世界的な太陽光開発業者で投資会社、さらには独立系発電事業者(IPP)であるSky Solarは、数年間にわたる努力と献身、準備によって強い立場にあると認識している。Sky Solarは今この機会をとらえ、日本の子会社Sky Solar Japanを通して、日本で数件の大規模太陽光発電プラント・プロジェクトの推進を発表した。大規模プロジェクトは熊本県宇土市と茨城県美浦村に立地する。
宇土市が選ばれたのは、日射量が豊富な九州(日本で3番目に大きい島)にあるためだ。宇土太陽光発電プラントは2万5000平方メートルの敷地に8000枚以上の太陽光パネルを敷設し、最大出力はほぼ2メガワット(MW)、年間発電量は195万5000キロワット時。プロジェクトのEPC(設計・調達・建設)パートナーは7月末に決まり、着工は10月で、年内に完工となる。発電電力はすべて九州電力に売電される。美浦村のプロジェクトは最大出力が2メガワットで、貸借用地に建設される。EPCパートナーは6月に決まった。着工は8月で、年内には電力網接続が完了する。
Sky Solarは今年日本の最大20カ所で太陽光発電所を建設する計画とされている。それぞれ出力は約2メガワットで、EPCパートナーは入札で決定する。Sky Solar Groupは各プロジェクトに6億円を投資する。
▽市場のルールを尊重しながら段階的に
Sky Solarは世界中の有望な市場を開拓するため、既存市場と成熟市場の双方でリソースのバランスを取ることを心掛けている。Sky Solar Japanは2007年に日本市場に参入し、日本の太陽光発電プロジェクトの開発と投資を始めた。Sky Solar Japanの陳鋭社長は「日本の業界で認められることは困難を要する。数年間の努力と計画を経て、われわれが実績によって業界で認められたことをうれしく思う。Sky Solar の使命は、集めたデータの追跡分析と客観分析を通して、日本の業界内でプロ精神と当社の力を発揮することにより、高いレベルの安全性と質、さらには低コストで新しいエネルギーを生産することだ」と述べた。
Sky Solarを創業した蘇維利会長は日本の市場について、「市場の反応を見て、市場ルールに則った営業を尊重することを好ましく感じた。Sky Solarは太陽光発電所の開発、投資、操業で長期計画を持っている。われわれは世界や各地での屋上太陽光発電市場や大規模用地太陽光発電プロジェクトでの幅広い経験を生かし、再生エネルギー業界全体で高品質の発電所事業を提供できる。当社の技術的中立方針と、発電プラント開発業者としての役割は、さまざまな事業パートナーとの強い協力関係を作った上で発揮できる」と語った。
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- [電力・発電]Sky Solar、日本で太陽光発電事業に着手 2012/07/27 金曜日