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5月の倒産件数は5%増の1013件=帝国データバンク発表

 帝国データバンクが発表した5月の企業倒産集計によると、倒産件数は前年同月比5.1%増の1013件で3カ月ぶりに前年同月を上回り、今年3月以来、2カ月ぶりに1000件を超える高水準となった。

 製造業が2011年1月以来、1年4カ月ぶりに前年同月比が増加したことや、加えて、震災復興需要が大きい建設業を除いて、小売や運輸などの内需型業種を中心に増加が目立った。

 また、負債総額は7.8%増の2540億8900万円であり、2カ月ぶりに前年同月を上回った。負債トップは、事業者金融のNISグループ(東京都)で508億2300万円。負債100億円以上の大型倒産は2件にとどまり、大型倒産の沈静化が続いているという。

 業種別にみると、7業種中6業種で前年同月を上回った。なかでも製造業は同比5.2%増の141件で、1年4カ月ぶりに増加となったほか、小売業が28.3%増の204件、運輸・通信業が17.1%増の41件と増加が目立った。一方で、建設業は11.2%減の237件と下回った。

 製造業では、食料品製造が90.0%増の19件、電気機械器具製造が33.3%増の12件と増加が目立った。また、建設業では東北が90.0%減の2件など、これらを中心に7カ月連続の前年同月比減少となった。


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