ＪＲ東日本、12年度計画発表 補強や新車両など３９５０億円投資
ＪＲ東日本は２０１２年度設備投資計画を発表。従来から取り組んできた安全性向上や乗客の満足向上、将来の成長のための設備投資を推進するとともに、災害に強い鉄道を目指し、東日本大震災からの復興と震災を踏まえた新たな課題に重点的に取り組んでいくとし、設備投資額は単体で前年度比１０００億円増の３９５０億円とした。主な設備投資内容は以下の通り。
○高架橋柱や橋脚、駅の耐震補強の整備対象を拡大し、ペースを早めて実施するとともに、新たに首都直下地震に備えた盛土の補強や電化柱倒壊対策等に着する。また、地震計を増設する等、地震観測体制の更なる強化を図る。
○ＡＴＳ-Ｐ・Ｐｓ整備、踏切事故対策などの安全対策を着実に進める。また、山手線で整備を進めているホームドアについて、大崎、池袋の２駅で新たに使用開始する。
○東北新幹線用にＥ５ 系車両を引き続き投入し、２０１２年度末までに一部列車の最高速度を国内最速となる時速３２０キロに引き上げて運転する。また、秋田新幹線用にＥ６系新型車両を投入し、最高時速３００キロでの営業運転を開始する。
○常磐線に新型特急車両（Ｅ６５７ 系）を引き続き投入。また、通勤型電車Ｅ２３３系車両については、東海道線、宇都宮線、高崎線へ投入を進めるとともに、埼京線及び横浜線への投入に向けた準備を進める。
○東北縦貫線は２０１３年度の開業に向けて工事を進めているが、東日本大震災の影響等により工事計画を一部変更し、２０１４年度の開業を目指して工事を進める。
○「Ｔｏｋｙｏ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｃｉｔｙ」として東京駅周辺で整備を進めている計画のうち、東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事が完成し、駅施設と東京ステーションホテル、東京ステーションギャラリーを開業する。また、八重洲エリアでは、グラントウキョウノースタワーＩＩ期を開業する。
○ＪＲ南新宿ビル、神田万世橋ビル（仮称）、鶴見駅ビル（シァル鶴見）、東中野駅西口駅ビル（仮称）を開業。
○Ｓｕｉｃａ については、電子マネーの利用可能箇所を増やすとともに、交通系ＩＣカードの相互利用サービス拡大に向けた準備を進める。
○環境保全技術を取り入れた省エネルギー型の駅「エコステ」のモデル駅として、新たに京葉線・海浜幕張駅等の整備を進める。
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- ［鉄道・車輌］ＪＲ東日本、12年度計画発表 補強や新車両など３９５０億円投資 2012/05/04 金曜日
