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東芝、タイにディスクリート後工程工場を建設

 東芝は、タイのプラチンブリ県304工業団地にディスクリートの後工程(組み立て)を行う工場を建設し、現在パトゥンタニ県バンカディ工業団地に立地する同社現地法人の東芝セミコンダクタ・タイ社(TST)の移転を決定した。

 TSTでは、小信号デバイスやフォトカプラを扱っている。小信号デバイスは、電流・電圧を制御する半導体で、携帯電話やデジタル家電など、あらゆる電子機器に利用されており、今後もスマートフォンやタブレットPC向けを中心に市場が拡大していくことが見込まれている。また、フォトカプラは回路を絶縁する半導体で、産業機器を中心に幅広く利用されており、需要増大が期待される。東芝では、最新ラインなどの導入により、現在の工場よりも高効率で生産性の高い最新鋭の工場を建設することで、増大する需要に対応していく。

 新工場を建設する304工業団地は首都バンコクから北東に約140キロ、海抜15~20メートルの場所に位置する。近隣に大きな河川はなく、これまでも洪水被害を受けなかった地域であり、BCP(事業継続計画)の観点から、このたび建設地として決定した。建設予定地の敷地面積は現在の約1.4倍で、建物は二階建てとし、今年7月着工、2013年春の竣工を予定。建物建設にかかわる投資については昨年の洪水被害による保険を適用することで、当社半導体事業の業績に与える影響はない見込み。なお、建設後の設備投資額や投資内容や生産能力、生産計画等については、市場動向を踏まえ、今後順次決定する。


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