スズキがNYモーターショーでコンセプト・キザシ3初公開
【ニューヨーク20日PRN=共同JBN】スズキの米国販売子会社であるアメリカンスズキ社(American Suzuki Motor Corp.)は、満員となった今年の「ニューヨーク国際モーターショー2008」の舞台でメディアが称賛した同社の有名な「キザシ(Kizashi)コンセプトカー」の仕上げとなる優美でアスレチックな「コンセプト・キザシ3(Concept Kizashi 3)」を世界初公開する。北米でのコンセプト・キザシとコンセプト・キザシ2の発表に続くコンセプト・キザシ3の世界デビューは、コンセプト・キザシ3のデザインに由来するスポーツセダンを生産するというスズキの発表と時を同じくしている。
コンセプト・キザシ・シリーズはスズキの先端デザイングループが運動中のスポーツ選手の像を反映するように、強靭(じん)で鍛え上げられた体形からデザインのヒントを得て、主力車にふさわしい性能と強度、スタイルを示すものとして開発した。デザインテーマは、フランクフルトの2007年国際モーターショーとその後の2007年東京モーターショーで公開され、スズキの新デザイン言語をさらに進化させた「コンセプト・キザシ」から始まった。
アメリカン・スズキ・オートモティブ・オペレーションズのマーク・ハラノ社長は「キザシは日本語で『前兆』を意味しており、このデザインがビジネス、製品の両方の観点からスズキにとって意味するのはまさしくそのことである。コンセプト・キザシ3は当社のブランドキャラクターを明確に示しており、当社の継承遺産、デザインの強み、技術力を具現している。スズキは192カ国・地域に顧客を有する本物のグローバルブランドであり、次のモデルは北米におけるわれわれの自動車製品のイメージを確立し、最終的には当社のオートバイの評価と等しいものにするための使命を継続する」と語った。
スズキは小型車メーカーとして主として知られているが、同社の主力車となるキザシ・シリーズの派生製品を計画しており小型車、トラック、収容力の大きいスポーティーセダンのSUVなど現在の製品ラインを強化する。将来の製品モデルは現在建設中のスズキの相良工場(静岡県牧之原市)で製造され、準高級車の代替に近いものになる。正確な日程はまだ発表されていないが、スズキはキザシのコンセプトを取り入れたスポーツセダンを北米のディーラーに2010年までに届ける予定である。
▽コンセプト・キザシ・シリーズについて
コンセプト・キザシ・シリーズは世界一流スポーツ選手の身体的優秀性と尊厳を想起して、伝統的な車両性能を再定義し、スズキブランドを高級にする実態を伴うプレゼンスを確立するために開発された。総合的なデザインテーマは、チャンピオンの強い意志、コミットメント、プレゼンスに支えられた厳しい毎日のトレーニングから得られる身体的強さを示している。
それぞれのコンセプト・キザシ車はドライバーの心地良さと、スリムでダイナミックな外装に調和する広い車内の軽快さのバランスが取れている。コンセプト・キザシ全3車種のボンネットと車体のスタイルは十分なエンジン出力と風を切る空気力学をうかがわせ、一方で、長いホイールベース、アグレッシブなホイール/タイヤの組み合わせ、短縮された突出部は、性能重視でエネルギッシュなイメージを伝える。力強く見える車体プロフィールはシリーズの全車種に採用され、大きなホイールと幅広いトレッドは優れた性能を示し底力を伝える。コンセプト・キザシ・シリーズは、世界で有名なダイナミックなGSX-Rスポーツバイク製品ラインに最も良く代表されるスズキの素晴らしい性能重視のオートバイの伝統を生かした4輪を外観の構造以上にしっかり構成している。発売後20年ほど経過したこれらのオートバイは、スポーツバイク分野を席巻し、象徴的な地位を獲得している。
▽コンセプト・キザシについて
コンセプト・キザシはフランクフルトの2007年国際モーターショーで世界デビューを果たし、軽快さと、スタイル、内容を兼ね備えた車の開発に向けたスズキの前進を明確に示した。キザシ・シリーズの最初のコンセプトであるこの車のダイナミックな外観は、限界に挑みシリーズの全体的デザインテーマを確立するため特別に開発された。ハイウェーアスリートの精神を反映して、コンセプト・キザシの誇張された外形と強力なダッシュボードは、ダイナミックな主力車種としての堂々とした品位と存在感を伝える。
▽コンセプト・キザシ2について
2007年東京モーターショーで公開されたコンセプト・キザシ2・クロスオーバー・スポーツワゴンは、ダイナミックなライフスタイルのドライバーを対象にしており、幅広い活動を可能にする。シリーズのアスレチックなテーマを継続したコンセプト・キザシ2は、高い車体と前輪駆動設計で強化された全道路対応の5ドア車両で、トライアスロン選手の身体を表している。スポーツクロスオーバーの多用途性に加え、その3・6リットルV6エンジンと6速自動変速装置は、日常ドライバーにも熱心なドライバーにも同様に得るところのある魅力的なドライビング体験を約束している。
▽コンセプト・キザシ3について
生産間近のコンセプト・キザシ・シリーズの派生製品であるコンセプト・キザシ3は、北米市場のスポーツセダン分野に対するスズキの考えを具現している。スズキブランドDNAの中核要素であるキザシの「スーパースポーツ」アイデンティティーが、強力で洗練された都会的な性能を提供するというこの車両の全体的な使命で強化されている。
コンセプト・キザシ、コンセプト・キザシ2と同様に、コンセプト・キザシ3のフロントエンドは、前進運動の知覚を強調するためファッション性のあるヘッドライトを備え強さとスタイルを表現している。この車の精妙な車体設計は、スズキの能力と洗練の優れた組み合わせを反映しており、同社のオートバイ・世界ラリー選手権(WRC)開発チームが学んだ教訓から得た重量・スペース節約技術を採用した3・6リットル、プレーテッドシリンダーのDOHC・V6エンジンが出力を供給する。車体のモノクロームフィニッシュ、キザシ・シルバーは、車体のクロスセクションのダイナミズムを強調するため金属塗装スパークリングを使用し車に落ち着きと深い品位を与えている。
▽コンセプト・キザシ3の仕様
パワートレーン・レイアウト:フロントエンジン、4輪駆動、先端i-AWDシステム
座席: 5人乗り
タイヤ: 255/30ZR21 9・5J
ホイール: 21インチ、9スポーク、アルミ製
エンジン: 3564cm3 V6、DOHC、24バルブ
トランスミッション: 6速自動(パドルシフター付き)
最大出力: 300馬力
全長: 4650ミリ/183・1インチ
全幅: 1900ミリ/74・8インチ
全高: 1450ミリ/57・1インチ
ホイールベース: 2800ミリ/110・2インチ
最低地上高: 120ミリ
車体カラー: キザシ・シルバー
▽2008年スズキ自動車生産ライン
スズキ自動車の多様な車両ラインに含まれるのは活気ある4ドアSX4スポーツ、大胆で機能的な5ドアSX4クロスオーバー、エキサイティングなXL7中型SUV、頑丈なグランドビタラ・コンパクトSUV、ポピュラーなフォレンザセダンとフォレンザワゴン、欧州スタイルのレノなど。このラインのすべての車両は頑丈さ、最新のスタイル、ハイエンド機能といったスズキの傑出した利点を非常に競争力のある価格で提供する。2008年のスズキの車両はすべて米国ナンバーワンの保証付きである。すなわち10万マイル/7年間、完全に譲渡可能、無償パワートレイン・リミテッド・ワランティー。
▽スズキについて
米カリフォルニア州ブレアに本社を置く、アメリカンスズキ社のオートモティブ・オペレーションズは、1985年に親会社のスズキ株式会社(SMC)が設立し、現在米49州の約500の自動車ディーラー網を通じて自動車販売を行っている。SMCは日本の浜松市に本社があり、自動車、オートバイ、船外機の多角的、世界的な総合メーカーで、年間200万台以上の新車を販売している。SMCは1909年に設立、1920年に法人となり、現在192カ国・地域で事業展開している。詳しい情報はウェブサイト(http://www.media.suzukiauto.com)まで。
(共同通信PRワイヤー)
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- [四輪・二輪]スズキがNYモーターショーでコンセプト・キザシ3初公開 2008/03/21 金曜日