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シーメンス社、中国・成都でデジタル工場の建設開始

【成都(中国)16日PRN=共同JBN】シーメンス社は16日、中国・成都のハイテク産業開発区でシーメンス・エレクトロニクス・ワークス・チェンドゥ(Siemens Electronics Works Chengdu、SEWC)の建設を開始した。中国におけるシーメンスの工場としては最大の近代的デジタル工場となる。工場建設と生産の第一段階の完成は2013年初めを目標にしている。工場は成都ハイテク産業開発区の西部地区に4万平方メートルの土地に立地しており、成都および四川省で1000人以上の新規雇用を生み出す。定礎式には葛紅林・成都市長、インダストリー・チャイナ社長のマーク・ウヘラー博士が出席。博士は「成都は、中国西部にシーメンスが足跡をしるすうえで非常に重要であり、シーメンスは今後も成都の経済的、社会的発展に支援し関与していく。SEWCは地域経済のみならず、四川省産業の発展に付加価値を与えるだろう」と述べた。

葛紅林・成都市長は、シーメンスが中国の西部地区開発(Support Go West)政策にコミットしているのを両者に利益のある状況だと評価し「シーメンスの投資は、成都や四川省がエレクトロニクス産業で発展するうえで重要なテコになると期待している。その一方で成都市は、シーメンスの発展を支えるための有利な条件と効率のよいサービスを提供する」と述べた。

シーメンスと成都市は2011年10月17日、中国でのシーメンス最大のデジタル工場を建設すると共同発表した。工場建設は世界市場での需要に対応するためで、シーメンスの産業オートメーション事業部門のインダストリアル・オートメーション・シーメンス担当のエッカルト・エベリー最高経営責任者(CEO)は、SEWCが「最優先のプロジェクト」であるとして、成都市を評価、「成都の工場は、ドイツにあるEWA(エレクトロニクス・ワークス・アンベルク)との双子の工場として連携し、世界的水準の自動化製品を生産する。これは世界各地の当社顧客に信頼に足り、かつ持続的な過地位をもたらすだろう」と語った。

シーメンスは1996年に成都で光ファイバー製品工場を建設し、それ以降この地域に多額の技術的投資を継続的に増やしてきた。2003年1月にシーメンスは、成都鉄鋼工場の60T回転炉プロジェクトにジマティック・システム(Simatic systems)を納入した。シーメンスは第12期5カ年計画以降、地域の効率、生産性をより改善にために自社の最先端製品、ソリューション、各種システムを活用してきた。シーメンスは、成都地下鉄2号線やFAW-VWの成都新工場など多くのプロジェクトに自動化システムを納入した。2011年7月には、第一段階建設を終えたFAW-VW成都工場が生産を開始した。シーメンスは最新のジマティック製品で、中国西部におけるFAW-VWのもっとも重要な自動車生産をスムースに開始させた。


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