日本電産、米大手プレス機器メーカーMinsterを買収
日本電産は6日、子会社で精密制御用減速機大手の日本電産シンポが米国最大手プレス機器メーカーのThe Minster Machine Company(米国オハイオ州ミンスター市)を買収することを発表した。
シンポは昨年7月に、子会社であったプレス機器メーカー、日本電産キョーリを子会社化した。キョーリはコネクター等電子部品関連メーカーを主要顧客とし日本・中国における小型高速精密プレス機器(荷重15~200トン)に強みを有するのに対し、Minsterは小型から大型までの高速精密プレス機器(荷重10~1650トン)を製造し、電子部品からモータ、食品包装機器メーカーまで幅広い顧客層を有している。
また同社は、80カ国での販売実績があり、特に北南米プレス市場でのプレゼンスは圧倒的に高く、特に食品・飲料用缶プレスメーカーとしては世界トップシェアを誇っている。
同社では今回の子会社化により、(1)Minsterの大型プレス機器をシンポ(及びキョーリ)のアジア流通網で、キョーリの小型高速精密プレス機器をMinsterの北南米・欧州の流通網でクロスセリングを行うことによる売上拡大、(2)キョーリの小型高速精密技術とMinsterの大型高剛性精密技術を相互補完することによる商品力アップ、(3)両社の生産拠点、設備の相互活用―を期待している。
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- [機械・部品]日本電産、米大手プレス機器メーカーMinsterを買収 2012/03/06 火曜日