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欧州の都市が上位に並ぶ、QS学生都市ランキング

 【ロンドン15日PRN=共同JBN】大学生にとって最も好ましい都市のランキングで、欧州の主要都市が米国の都市をしのぎ、上位を占めた。これはQS世界大学ランキング(QS World University Rankings、登録商標)の調査スペシャリストが、15日初めて発表した。

 クアクアレリ・シモンズ(QS)のこの新しいランキングでは、パリがロンドン、ボストン、メルボルンを抑えてトップに君臨した。10位内には欧州の6都市が入った。アジアの主要都市ではシンガポール(12位)が香港(19位)や東京(19位)を上回った。10位内に2都市が入ったのはオーストラリアだけだった。

 「QSベスト・スチューデント・シティーズ2012」(QS Best Student Cities 2012)ランキングは、12の基準に基づき、国際的に評価された大学の質や数を評価している。学費などの安さや学生生活の質的、雇用者側の地元大学に対する評価といった要素も考慮されている。

 欧州の都市は学生生活と学費の面で強みを発揮した。10位入りしたパリとウィーン、チューリッヒ、ベルリンの平均年間学費は米国の3万ドルに比べ、1000ドルを下回った。上位50位には欧州から20都市、北米とアジアから9都市ずつ、中南米から4都市が入った。

 ロンドンは主要大学での学生生活の質の点で1位になった。しかしパリは、国際的に評価された教育機関の数が多く、多くの項目で高い評価を獲得した。

 QSベスト・スチューデント・シティーズ2012
 (ウェブサイトはhttp://www.topuniversities.com/student-life/best-student-cities/2012)

<順位>   <都市>
1位 パリ
2位     ロンドン
3位     ボストン
4位     メルボルン
5位     ウィーン
6位     シドニー
7位     チューリッヒ
8位     ベルリン、ダブリン
10位    モントリオール

 QSクアクアレリ・シモンズは以下を参照。
 http://www.topuniversities.com

 上位50都市のランキングは以下を参照。
 http://www.topuniversities.com/student-life/best-student-cities/2012

 パリ大学のエドワール・フッソン副学長は「今回の調査は、パリが提供する世界クラスの学習体験を認定した。われわれは他の都市より、国際的に評価を受けた大学が多く、学費も安い。さらにパリには、卓越した高等教育研究拠点プロジェクト(IDEX)の審査の結果、四つの『優良大学』がある」と述べた。

 ボリス・ジョンソン・ロンドン市長は「ロンドンが再び学生にとって世界で最高の場所の一つと認められたことを知り、喜ばしい。ロンドンは40万人以上の学生がおり、トップランクの大学は他の首都より多く、巨大な学生街だ。オリンピックが近づくロンドンは大きく変わりつつある。さらに本屋はニューヨークの2倍あり、博物館や美術館もパリより多い。話が変わるが、わが方の博物館は入場無料だ」と強調した。

 QSのマネジングディレクターのヌンジオ・クアクアレリ氏は「大学へ行くのは、最も権威のある教育機関を選ぶことだけではない。幅広い要素を考慮に入れると、大陸欧州諸国やオーストラリア、アジアの都市が学生に明確な利点を与えている」と説明した。


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