世界の定期航空便数9カ月連続で成長=2月のOAG統計
【シカゴ(米イリノイ州)7日PRN=共同JBN】世界の定期航空便は2012年2月も成長を続け、航空会社が運航した便数は5%の伸びを示した。これはより大型機に向かう世界全体の流れに沿っており、1機当たりの平均座席数が2011年2月の125座席から2012年2月の127座席と6%程度の若干の伸びを見たことで説明される。UBMエイビエーション社(UBM Aviation)が発行する旅客定期航空時刻表(OAG 、http://www.oag.com)の最近の統計によれば、これで航空便数は前年比で9カ月連続の成長を見たことになる。
2012年2月の「旅客定期航空時刻表FACTS(便数・座席数傾向統計、http://www.oagaviation.com/OAG-FACTS/2012/February-Executive-Summary?utm_source=prn&utm_medium=pressrelease&utm_content=feb2012&utm_campaign=facts_summary)」によれば、中南米、中近東は引き続き大きな伸びを示し、これら3市場はすべて2桁成長を遂げたが、さらに大きな伸びを示したのは2012年2月に前年比で890万座席分の伸びを示したアジア太平洋地域だった。世界全体から見れば、アジア太平洋と南米だけで世界における伸びの64%を占めている。
前年比で見ると2月に最も大きな成長を示した世界の空港トップ10のうち、5空港はアジア太平洋地域にあり、バンコク、北京、ジャカルタ、シンガポール、マニラ空港の座席数の伸びは約350万座席に達している。世界ナンバーワン空港をめぐる戦いは、北京空港が1年前は1月あたり82万6000座席あったアトランタ空港との差を今年2月は25万1000座席と狭めたことで、さらに過熱している(http://www.oagaviation.com/OAG-FACTS/2012/February-Executive-Summary?utm_source=prn&utm_medium=pressrelease&utm_content=feb2012&utm_campaign=facts_summary)。
UBMエイビエーション社のフィル・キャロウ最高経営責任者(CEO)(http://www.ubmaviation.com/about-UBM-Aviation/leadership-team/Phil-Callow)は「アジア太平洋の指数的成長はこの地域におけるビジネスと人との動きが増大していることを表しており、景気の先行きに対する信頼を反映している。北京空港が成長を続け、アトランタ空港からナンバーワンの地位を奪い取ろうとしている現在、アジア太平洋の航空業界としてもこの需要の伸びに今後とも十分な対応ができるようインフラストラクチャー計画の問題に対処しなければならないだろう」と語った。
世界の空港、飛行ルート、国・地域のそれぞれについて情報、コメント、チャットを含め、より詳しい調査結果を掲載した2012年2月の「旅客定期航空時刻表FACTS」がウェブサイト(http://www.oagaviation.com/OAG-FACTS/2012/February-Executive-Summary)からダウンロード可能。
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- [航空・宇宙]世界の定期航空便数9カ月連続で成長=2月のOAG統計 2012/02/09 木曜日