エアバス、スピリット航空がA320ファミリーを75機正式発注
欧州エアバスは、スピリット航空が45機の「A320neo」を含む「A320ファミリー」を合計で75機正式に発注したことを発表した。この発注は、2011年ドバイ航空ショーにて交わされた覚書に基づくもの。エンジンの選定は今後行われる。
発注された新造機はスピリット航空のアメリカ合衆国国内、カリブ海、中南米におけるサービス拡充のため運航される。
A318、A319、A320、A321で構成されるA320ファミリーは、単通路型機のベストセラー機。合計受注数は約8300機で、現在、およそ350社以上に約5000機が引き渡されている。新型エンジンを搭載するA320neoはA320ファミリーと機体の95%以上が共通化されている上、航続距離を最大で950キロ延長、もしくは有償搭載量(ペイロード)を2トン増やすことができる。
A320neoはA320ファミリーに環境効率の高い新型エンジンを搭載するオプションで、2015年に就航する予定。大型のウイングチップであるシャークレットを取り付けることで最大15%の大幅な燃料節減が可能である。これは140万リットル分の燃料節減に相当し、中型車1000台が消費する量である。
また、年間で1機あたり3600トンのCO2排出を削減する。さらにNOxの排出量はCAEP/6の基準を50%下回り、騒音も大幅に削減する。
前後の記事
記事バックナンバー
- [航空・宇宙]エアバス、スピリット航空がA320ファミリーを75機正式発注 2012/02/07 火曜日