12年の自動車国内需要見通し、19%増の501万台=自工会
日本自動車工業会(自工会)は18日、2012年の自動車国内需要の見通しを発表した。それによると、2012年の四輪車の総需要は、前年比19.1%増の501万6千台となるとみている。他の予測は以下の通り。
<四輪車>
1.四輪車総需要の動向
(1)2011年の四輪車総需要は4,210千台・前年比84.9%であった。
うち、登録車が2,689千台・前年比83.3%、軽四輪車が1,521千台・前年比88.1%。年前半は東日本大震災による供給制約等により前年を大きく下回った。秋以降は供給も正常化し、それまでの受注残の登録が進んだこと、新型車投入やモデルチェンジ効果により好調に推移したが、通年では前年を下回った。
(2)2012年については、欧州信用不安や円高による企業収益の低迷等、景気の先行きが懸念されるものの、震災からの回復、自動車重量税の一部軽減、エコカー減税・補助金等による需要の喚起が想定されるため、四輪車総需要は5,016千台・前年比119.1%と見込まれる。
うち、登録車は3,236千台・前年比120.3%、軽四輪車は1,780千台・前年比117.0%。
2.普通・小型四輪乗用車
(1)2011年の普通・小型四輪乗用車需要は2,386千台・前年比81.5%であった。これは、秋以降の新型車投入やモデルチェンジ効果はあったものの、東日本大震災による供給制約や消費マインドの押し下げ、タイ洪水被害による部品供給の停止による供給制約等による。
(2)2012年については、東日本大震災からの回復や、エコカー減税・補助金等による需要の喚起が見込まれ、台数の下支えが期待されることから、2,896千台・前年比121.4%と見込まれる。
3.軽四輪乗用車
(1)2011年の軽四輪乗用車需要は1,139千台・前年比88.6%であった。
これは、秋以降の新型車投入はあったものの、東日本大震災による供給制約等の影響があり、通年では前年を下回った。
(2)2012年については、前年に投入された新型車効果や、エコカー減税・補助金等による需要の喚起により、1,395千台・前年比122.5%と見込まれる。
4.普通トラック
(1)2011年の普通トラック需要は、年前半に東日本大震災による供給制約はあったものの、ポスト新長期規制による買い替え需要や東日本大震災の復興需要等により、107千台・前年比105.5%であった。
うち大中型トラック需要は53.3千台・前年比107.0%。
(2)2012年については、エコカー減税や補助金による需要喚起や復興需要により、125千台前年比116.5%になるものと見込まれる。
うち大中型トラック需要は63千台・前年比118.1%。
5.小型四輪トラック
(1)2011年の小型四輪トラック需要は、復興需要はあったものの、震災・円高等の厳しい経済環境により、185千台・前年比98.6%であった。
(2)2012年については、景気の先行き不透明感はあるものの、エコカー減税・補助金等により、202千台・前年比109.1%と見込まれる。
6.軽四輪トラック
(1)2011年の軽四輪トラック需要は382千台・前年比86.6%であった。
これは、東日本大震災の影響に加え、主要ユーザーである小規模商店や農家などが減少する構造的要因や、景況感が悪化したこと等による。
(2)2012年については、上記の構造的要因はあるものの、震災からの経済回復により、385千台・前年比100.7%と見込まれる。
7.大型バス
(1)2011年の大型バス需要は、東日本大震災以降に観光用バスの代替が先延ばしされたこと等により、3.1千台・前年比65.6%であった。
(2)2012年については、先延ばしされた代替の増加やエコカー減税・補助金による需要喚起により、4.1千台・前年比130.7%が見込まれる。
8.小型バス
(1)2011年の小型バス需要は、10.1千台・前年比94.0%であった。
(2)2012年については、エコカー減税・補助金による需要喚起により、8.4千台・前年比111.8%が見込まれる。
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- [四輪・二輪]12年の自動車国内需要見通し、19%増の501万台=自工会 2012/01/19 木曜日