ＯＰＥＣ１３カ国産油量増加、２月は日量3233万バレル
【ロンドン１３日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】１３日に明らかにされたプラッツ（http://www.platts.com）の最新調査によると、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟１３カ国の２月の原油生産量は、日量平均３２３３万バレルと１月の水準を８万バレル上回った。
しかし、イラクを除く生産目標枠に合意しているＯＰＥＣ１２カ国の生産は、１月の日量平均２９９６万バレルから２９９３万バレルに減少した。
プラッツのジョン・キングストン世界石油担当役員は「価格が急騰する時、ＯＰＥＣは生産統制を徐々に緩め市場への供給を増やすのが常だった。生産量を若干増やしても価格が急騰した時期のこれらの数字を見ると、これは統制が非常に厳しい表れであり、多くのＯＰＥＣ加盟国が市場への石油供給を増大する能力が無いように見える大きなミックスを示している。ほとんどの生産国には余力が無いのである」と語った。
生産量が１月から日量３万バレル減少したが、それでもＯＰＥＣ１２カ国の生産は全体の生産目標２９６７万３０００バレルを２５万７０００バレル上回った。
アンゴラ、インドネシア、イラクの日量平均増産量合計１９万バレルは、エクアドル、イラン、サウジアラビアの減産量合計１１万バレルで一部相殺された。
ＯＰＥＣの生産協定に参加していないイラクの２月の生産量は、日量平均２４０万バレルと１月の２２９万バレルから１１万バレル増加した。
ＯＰＥＣは３月５日にウィーンで開いた定例総会で、主要消費国の増産要求を無視し、１バレル１００ドル以上の記録的な高値は需給のファンダメンタルズ（基礎的条件）を越える要因によるものだとして原油生産目標を据え置く決定を下した。
米軽質原油先物は３月１３日、米軽質原油で１バレル１１１ドルの新高値を記録した。ＯＰＥＣ原油のバスケット価格は初めて１バレル１００ドルを突破した。
ＯＰＥＣは次回総会を９月９日に開く予定だが、ＯＰＥＣ閣僚は来月ローマで開催される国際エネルギー・フォーラムの際に非公式協議が行われるだろうと述べている。
▽プラッツの２００８年ＯＰＥＣ調査
各国の月別生産量（単位１００万バレル）
国名 ２月 １月 １２月 目標枠
アルジェリア １・３９ １・３９ １・３９ １・３５７
アンゴラ １・９ １・８５ １・８ １・９
エクアドル ０・４９ ０・５ ０・５ ０・５２
インドネシア ０・８６ ０・８３ ０・８４ ０・８６５
イラン ３・９３ ３・９８ ３・９７ ３・８１７
クウェート ２・５５ ２・５５ ２・５４ ２・５３１
リビア １・７４ １・７４ １・７４ １・７１２
ナイジェリア ２・１ ２・１ ２・２ ２・１６３
カタール ０・８３ ０・８３ ０・８３ ０・８２８
サウジアラビア ９・１５ ９・２ ９・０２ ８・９４３
ＵＡＥ ２・５９ ２・５９ ２・５ ２・５６７
ベネズエラ ２・４ ２・４ ２・４ ２・４７
ＯＰＥＣ１２ ２９・９３ ２９・９６ ２９・７３ ２９・６７３
イラク ２・４ ２・２９ ２・３ Ｎ／Ａ
合計 ３２・３３ ３２・２５ ３２・０３
（注）Ｎ／Ａは発表なし。
※アンゴラは２００７年１月１日にＯＰＥＣ加盟。
ＯＰＥＣに関する詳しい情報は「プラッツのＯＰＥＣガイド」（www.opec.platts.com）まで。
▽プラッツについて
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（共同通信ＰＲワイヤー）
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- ［電力・発電］ＯＰＥＣ１３カ国産油量増加、２月は日量3233万バレル 2008/03/14 金曜日
