倒産件数2年連続減少、負債額は過去10年で最小 帝国データバンク
帝国データバンクが13日に発表した、2011年通年の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年比2.5%減の1万1369件で2年連続でマイナスとなった。負債額は同比50.1%減の3兆4637億3300万円で、過去10年で最小となった。
倒産件数の減少要因は、中小企業金融円滑化法をはじめとする各種金融支援策、被災地向けの特例措置などの効果もあり、小康状態続いたようである。一方で、大型倒産の減少続くも、負債5000万円未満の小規模倒産は増加し、過去10年で最多となった。
業種別に見ると、小売業とサービス業を除く5業種で前年比減少となり、減少率では製造業(9.9%減)、運輸・通信業(5.8%減)、不動産業(4.8%減)と続いた。一方、小売業(4.2%増)とサービス業(0.4%増)の内需型業種では前年を上回った。
製造業は、電気機械(108件、前年比29.4%減)、鉄鋼、非鉄金属・金属製品(193件、同27.7%減)、一般機械(230件、同18.7%減)などが大幅減少。小売業は外食(688件、前年比10.4%増)が過去10年で最多。サービス業はホテル・旅館(129件、前年比34.4%増)が過去10年で最多となった。
主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は9584件(前年9740件)。構成比は84.3%に達し、前年を0.8ポイント上回り、過去10年で最高となった。販売不振(9135件)の構成比が80.4%で、過去10年で初めて80%を超えた。「円高関連倒産」は85件判明、前年比46.6%増となり、集計開始の2008年以降で最多となっている。
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- [調査・報告]倒産件数2年連続減少、負債額は過去10年で最小 帝国データバンク 2012/01/16 月曜日