国土交通省、タイ洪水被害の現地調査結果を報告
国土交通省は昨年12月28日、タイの洪水被害に関する現地調査結果を取りまとめた。派遣期間は同年12月22日から28日の7日間。バンコク首都圏庁などとの意見交換やキティラット副首相との会談などの内容が報告された。
このなかで、王立灌漑局(RID)からは、決壊箇所締め切り用の矢板打設機の調達に興味が示され、天然資源・環境省水資源管理局(DWR)からは、災害時の購入候補リストの一つとして、ポンプや可搬型浄水機を検討している旨の連絡あったようである。
また、RID、DWR、タイ気象局(TMD)等において、雨量、水位情報等の収集・予測は進められており、これらの情報を整理し体系的に提供する体制を整えることが重要であることが確認され、更に、はん濫した水の広がりや深さ等の予測については今後、予測の高度化を進める必要があるとの見解が示されたようである。
今後の方針としては、今回の洪水被害を受けた来年の雨期に向けた短期的対応や今後の治水マスタープランの見直しなど中長期的対応を取りまとめるにあたり、キティラット副首相が議長を務める水資源戦略委員会等のタイ関係機関と協力し、日本の技術的な知見、経験を、こうした対応に反映し、タイの治水・防災対策に貢献できるよう調整していきたいとの見解も示された。
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- [災害・問題]国土交通省、タイ洪水被害の現地調査結果を報告 2012/01/04 水曜日