ホンダ、「HondaJet」飛行試験用量産型3号機の初飛行に成功
HondaJet量産型初号機(シルバーの機体)と3号機(赤い機体)の飛行の様子(写真・ホンダ) ホンダの航空機事業子会社のホンダ・エアクラフト・カンパニーが、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の飛行試験用量産型3号機の初飛行に成功した。飛行は昨年11月18日に、米・ピードモントトライアッド国際空港で実施したもので、降着装置、高揚力装置などの性能試験、機体の操作安定性試験、データシステム、着陸システム試験など基本性能やシステムの確認を行った。
同社では、量産型3号機の本格飛行試験の開始に加えて、機体強度などを確認する構造試験も進めており、構造試験用の量産型2号機による制限荷重試験を全て完了している。一連の試験で「HondaJet」の構造強度が確認できたことにより、米国連邦航空局(FAA)の認定基準を満たす機体の開発が順調に進んでいることが実証された。
量産型HondaJetは、最高速度425ノット(時速約787キロメートル)、最大運用高度4万3000フィートと上昇速度毎分3990フィート(約1216メートル/分)をそれぞれ記録。2012年には、飛行試験用の量産型4号機、5号機や構造試験用の機体が追加される予定。
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- [航空・宇宙]ホンダ、「HondaJet」飛行試験用量産型3号機の初飛行に成功 2012/01/04 水曜日