前向きの雰囲気で越年、ファニーメイ12月経済展望
【ワシントン２０日PRN＝共同JBN】米連邦住宅抵当公庫ファニーメイ（OTC Bulletin Board: FNMA）のエコノミックス＆モーゲージ・マーケット・アナリシス（EMMA）・グループが２０日公表したリポート「２０１１年１２月経済展望」によると、第４四半期の米国経済活動は２０１１年が前向きの雰囲気で終わることを示唆している。２・５％以上（２０１１年で最も強い四半期成長）の経済成長、より確かな雇用（１４万の民間部門の職が１１月に追加されたほか前２カ月間の雇用データの上方修正があって）、堅実な自動車販売、相当量の必要とする在庫積み増し、住宅事情の緩やかな改善が、厳しかった１年の悪くはない終結に貢献する要因である。しかし、米国経済は引き続き多くの障害に直面し、２０１２年に入ってもそのモメンタムは緩慢であると予測されている。
EMMAグループはとりわけ、欧州の公的債務危機とその結果として金融市場に与える圧力が、米国の経済展望にとって最大のリスクとしてとどまると指摘している。同グループは、ユーロ圏が現四半期にリセッションに陥り、来年上半期を通じて景気後退領域にとどまりそうで、その結果米国で進行中の不安定な状態が２０１２年中も起きうると予測している。
さらに、賃金、給与所得、実質可処分所得は、２０１１年第２、３四半期に下方修正された。同時に、実質消費者支出は両四半期に高まったことは、最近の支出合計における一部の力が人々を貯蓄から支出に呼び戻す結果になったことを示している。支出の伸びが所得の伸びをしのいだことで、貯蓄率は第２四半期の４・８％から第３四半期には３・８％（経済がリセッションに陥り始めた２００７年第４四半期以来最低レベル）にまで大きく下落した。
ファニーメイのチーフエコノミストであるダグ・ダンカン氏は「われわれは年間を通じて経験したことと比較してより堅実な雰囲気で、２０１１年を終わろうとしていることを認識することは大切である。しかし残念ながら、２０１２年の展望は２０１１年第４四半期の予測ほどバラ色ではない。最近の短期的改善はあったものの、住宅市場は来年も沈滞気味にとどまりそうであり、それは冬季であること、経済活動減速の予測、清算売却増の可能性を反映している。われわれはさらに、米国の財政問題が来年にかけて熱い論争になり、市場の重荷になると予測している。懸案の税と議会決定が与える非常に大きな財政圧迫は、２０１２年の全体的な成長予測を抑えることになりそうだ」とコメントした。
「２０１１年１２月経済展望」のオーディオ版は、ファニーメイのウェブサイト（http://www.fanniemae.com）にあるEMMAサイト（http://www.fanniemae.com/portal/research-and-analysis/emma.html?）のポッドキャストで聴取できる。またこのサイトでは、経済発展に関するコメント、景気予測、住宅予測、集合住宅市場コメントも含め２０１１年１２月経済展望レポートの全文を読むことができる。
この資料に含まれるファニーメイのエコノミックス＆モーゲージ・マーケット・アナリシス（EMMA）・グループの見解、分析、推計、予測およびその他の見方は、ファニーメイの事業展望あるいは期待される結果を示唆するものとして解釈されてはならず、多くの仮定に基づくもので予告なしに変わり得る。ファニーメイはこの情報に影響を与える多数の要因に依拠している。EMMAグループは信頼できると思われる情報に対するEMMAの見解、分析、推計、予測もしくはその他の見方に基づいているが、これら資料で提供される情報が正確かつ受け入れられるものであり、すべて特定の目的に適していることを保証するものではない。これらの見方を強調する仮定もしくは情報の変更は、実質的に大きく異なる結果を生み出しうる。EMMAグループが公表する分析、見解、推計、予測あるいはその他の見方は、示された日時でのグループの見方を表しており、ファニーメイとその経営者の見方を必ずしも示すものではない。
ファニーメイは手ごろな価格の住宅を拡大し、米住宅市場に寄与するために世界の資本を地域コミュニティーにもたらすために存在する。ファニーメイは連邦憲章を持ち、米国の二次抵当市場で業務活動を行ってモーゲージ・バンカーやその他の貸し手に資金を供給することでモーゲージ市場の流動性を強化し、住宅購入者に貸し付けを行う。ファニーメイの業務は米国で住宅を保有する人々を支援することである。
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- ［国際情報］前向きの雰囲気で越年、ファニーメイ12月経済展望 2011/12/21 水曜日
