現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 電力・発電


SKBインターナショナル、加NWMOと使用済み核燃料管理で合意

【ストックホルム29日PRN=共同JBN】スウェーデンのSKBインターナショナル(SKB International)はこのほど、使用済み核燃料管理問題に関しカナダの核燃料廃棄物管理機関(NWMO)と新しい合意に調印した。この合意によって、使用済み核燃料の安全管理での重要な国際企業としての役割を継続するというSKBインターナショナルの戦略が強化される。

新しい合意は、スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)の地下研究施設である「エスポ・ハードロック研究所」(Aspo Hard Rock Laboratory)に関するものである。とりわけ、今回の合意によって、NWMOがSKBの特定の研究成果を利用できるとともに、エスポでの研究を実施できるようになる。

新しい合意は現在進行中の広範囲な協力イニシアチブの一環で、協力進展にとって好条件となっている。カナダは核廃棄物問題では過密スケジュールとなっている。このスケジュールを守るために、より綿密な技術移転協力についてSKBインターナショナルとNWMOとで協議が行われている。

カナダにおけるSKBインターナショナル・イニシアチブを担当するチェル・ウェスターバーグ副社長は「放射性廃棄物と使用済み核燃料の管理に関する国際交流と知識移転に関して大きな利点がある」と語った。

同副社長はまた「すべての国が使用済み核燃料と放射性廃棄物の管理について、例えば地質学的条件など異なった要件を備えている。それでも、技術開発と設置に関しては多くの類似点がある。同様の措置が講じられなければならないし、関係者と将来の最終貯蔵所に何らかの形で影響を受ける個人との間でコミュニケーションも必要である」と語った。

放射性廃棄物と使用済み核燃料管理の開発に対して世界中で大きな需要がある。SKBの子会社であるSKBインターナショナルの姿勢は、複数の異なった国に、関連する専門知識を提供することである。今までのところ、同社は30カ国で350の任務を完了した。英国、カナダ、日本、韓国などでプロジェクトが現在進行している。

▽SKBインターナショナルについて
SKBインターナショナルはスウェーデン核燃料・廃棄物管理会社の子会社で、商業ベースで操業している。同社は、SKBが事業で蓄積してきたすべての知識と経験を国際的な顧客に提供することができる。SKBインターナショナルは17人の個人で構成され、2010年の売上高は4300万スウェーデンクローナだった。事業構成は、コンサルタント・サービス、技術、エスポ・ハードロック研究所に関連する協力の3部門である。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する