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三菱自など、マンション向けEVカーシェアリングシステム開発

EVカーシェアリング
EV専用カーシェアリングシステム製品画像(写真・三菱自動車)
 三菱自動車とサイトレック、オアシスソリューションの3社は、日本初のマンション向け電気自動車(EV)専用カーシェアリングシステムを共同開発し、1月中旬より「MiEV SHARE SYSTEM」(仮称)として販売開始することを発表した。販売はオアシスソリューションが行う。

 「MiEV SHARE SYSTEM」(仮称)は、マンション向け、かつEV専門のシステムに特化している点で従来のシステムとは異なり、3社は本システムを通じてカーシェアリング及びEVの普及拡大を目指す。

 尚、本製品については2011年東京モーターショーの三菱自動車ブースにて12月1日より展示する予定。システムの概要については以下の通り。

 ▽システムの概要
 マンション敷地内にカーシェアの貸し出しステーションを設け、マンション居住者のユーザーはパソコンや携帯電話などの端末を通じてインターネット経由で利用日時をリアルタイムに予約することができる。

 車両貸出しに際しては、予約管理されたキーボックスから鍵を取り出し、使用後にキーボックスに返却するシステムを採用した。これにより従来の車載機型システムでは不可能であった車以外のバイクや自転車など複数のシェアリングサービスへの拡張性を備えており、居住者の幅広いニーズも対応する事ができる。

 ▽システムの新規性及び特徴
 本システムの一番の特徴は従来にはないEVに特化した予約管理機能を低価格で構築した点にある。

 ガソリン車用システムをEVにも流用したケースはあるが、本システムではカーシェアリングの予約の段階から充電時間を考慮した利用や、車両返却時に充電がなされなければ警告されるようなEVならではの課題にも対応している。

 本システムを用いることで、EVの個人所有に抵抗感があるという消費者に対しても、共同利用という新しいライフスタイルを通じてEVの利用を提案する事ができる。

 ▽マンション向けEVカーシェアリングのメリット
 従来のカーシェアリング利用者の声として、自宅から貸出しステーションまでの距離が遠く、利用に不便を感じるといった声が多くあげられるが、本システムはマンションの敷地内に貸出しステーションを設けることが可能となることから、居住者の利便性向上が図られ、よりカーシェアリングを身近にする事ができる。

 また、一般的なカーシェアリングの利用モデルは、従来のレンタカーと比較して近距離、短時間の利用が想定されており、EVはカーシェアリングにより適したものであると言える。

 震災の影響もあり、マンションにおける災害時の非常電源の備えが求められているが、三菱自動車の新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の蓄電池(16kWh ※Gグレードの場合)には一般家庭の1日~1.5日分の電力を蓄える事ができるので、カーシェアリングの利用だけでなく、災害時に非常用電源としての利用も期待されている。
 


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