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日本がオンコプレックス関連技術に特許、米テキサス大システムに

【オースチン(米テキサス州)18日PRN=共同JBN】日本の特許庁はこのほど、ユニバーシティ・オブ・テキサス・システムに対して、ジェンプレックス(Genprex)の主力製品候補であるオンコプレックス(Oncoprex、商標)など腫瘍抑制技術に関する特許を承認した。特許番号は4813746。染色体の3p21.3遺伝子ががん抑制剤として働くとの発見に関係するもので、腫瘍抑制剤ファミリーにはFUS1としても知られるTUSC2があり、これは現在米国の肺がん患者を対象に臨床評価試験が行われているオンコプレックス療法における抗がん剤として使用されている。

グレッグ・ハインライン最高執行責任者(COO)兼最高財務責任者(CFO)は「日本は患者人口としては重要な国であり、われわれの開発、商業化計画に日本の協力相手を組み込む方針であり、当社の医療・科学諮問委員会に腫瘍学の指導的な専門家を加えるなど、この地域での重要な関係を構築し始めた」と述べた。

ジェンプレックス(http://genprex.com)は、がんその他の疾病の分子標的治療など一連のバイオ医療技術を有している。テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(http://www.mdanderson.org )から独占的に使用を許可されたものも含む新しい技術は、主要市場地域での15件の認可済み特許、9件の出願中特許で守られている。こうした広範囲に応用可能な技術は、がん、遺伝子学、分子生物学の分野における20以上の査読科学出版物のテーマになってきた。

▽オンコプレックス(商標)について
オンコプレックスは、TUSC2腫瘍抑制剤を使用したナノ分子治療法。TUSC2欠損は、ほとんどの主要ながんに関連しており、肺がんの場合は85%以上となっている。静脈内オンコプレックスを行うことで、がん細胞内でのプログラムされた細胞死であるアポトーシスを誘引し、がんの転移経路全体にわたってがん細胞と戦う通常の細胞への信号、炎症化をコントロールする。フェーズ4の肺がん患者に対するフェーズ1の臨床試験では、オンコプレックス分子治療は十分な効果がみられ、初期の肺腫瘍および肝臓、膵臓などへの転移腫瘍に対して臨床的に大きな抗がん効果を示した。タルセバ(Tarceva、登録商標;一般名エルロチニブ)とともに投与されてオンコプレックスを評価するフェーズ2の臨床試験は2012年に予定されている。この臨床試験は、EGFR変異のない肺がん患者と、エルロチニブに反応しなくなったEGFR変異のある患者に分けて実施される。

▽ジェンプレックス社について
ジェンプレックスは株式非公開の臨床段階のバイオ医薬品企業で、まだ実現されていない様々な標的がん治療を実現させるがんの転移経路全体をコントロールするナノ分子治療方法を開発している。ジェンプレックスについてより詳しい情報は以下のサイトを参照。
http://www.genprex.com

タルセバ(Tarceva)は、ジェネンテック(http://www.gene.com/gene/index.jsp)、中外薬品(http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/english/index.html)、およびアステラスファーマ(http://www.astellas.us)のロシュ・グループ(http://www.roche.com/index.htm)の登録済み商標。


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