依然として非常に悲観的、ファニーメイ9月全米住宅調査
【ワシントン8日PRN=共同JBN】米連邦住宅抵当公庫のファニーメイ(OTC BB:FNMA)が10日公表した9月全米住宅調査結果によると、米国市民は経済、住宅価格、家計について依然として非常に悲観的である。調査結果が示すところでは、消費者は経済ニュースや政策決定者がどのような発言をしているかについて細心の注意を払っており、現在のマクロの経済環境と個人的な財政事情を結びつけ考えている。
ファニーメイのダグ・ダンカン副社長兼チーフエコノミストは「9月の調査は、来年にかけて住宅価格に関する消費者の期待感は顕著な悪化を示しており、2010年6月に月間の追跡を開始して以来最悪の展望となっている。8月の債務限度論争中至る所にあったことと対照的に9月には良くない非常に大きな経済ニュースは減ったものの、消費者は引き続き非常に悲観的な態度を示し続けた。同時に、住宅ローンの利率が上がると予測する消費者の割合は、われわれが記録した最低レベルに大きく下がった。恐らくそれは連邦準備制度が、今後数年間は金利を保持しようとしているとのニュースの影響を受けたようだ」とコメントした。
同氏はさらに「住宅価格がさらに下落し住宅ローンの低率が続くだろうとの見込みを前提として、緊急に住宅購入する考えに欠けていることと、合わせて家計と経済に関する全般的な悲観論があることは、住宅市場の回復には悪い兆しである」と述べた。
▽調査のハイライト
住宅所有と賃貸
*米国市民は9月、住宅ローンの利率の予測が非常に大きく減り、今後12カ月で住宅ローン利率が上昇する答えた人は僅かに33%に過ぎなかった(8月以来12%ポイント下落で、月間の追跡で記録した最低の数)。
*4カ月連続、米国市民は来年にかけて住宅価格が下落すると予測している。市民は平均して、住宅価格が1・1%下落すると予測、これは今日まで最高の下落予想額である。
*回答者の僅かに18%は、住宅価格が今後12カ月に上昇すると予測(全米住宅調査で今日まで最低の数)しており、住宅価格が下落すると予測するのは25%(8月以来2%ポイント下落)である。
*米国市民の68%は住宅を購入する好機であると答えている(前月から1%ポイント下落)が住宅を売却する好機であると回答した人は10%にとどまった(8月から1%ポイント上昇)。
*米国市民は平均して、住宅賃貸価格が来年にかけて3・3%上昇すると予測している。これは8月の3・5%上昇するとの予測を僅かに下回った。
*消費者は住宅購入に大きな借財を負うことを引き続き警戒しているが、その63%は住宅を変えることになれば購入することになる(8月から1%ポイント上昇)と答え、その際は賃貸すると答えたのは32%(先月から2%ポイント下落)だった。
経済と家計
*米国市民の77%は、経済が悪い方向(前月から1%ポイント減)にあると回答し、経済が正しい方向に向かっていると考える市民は僅かに16%(8月と変わらず)にとどまった。
*個人家計事情が来年にかけて悪化すると予測する米国市民の数は、4カ月ぶりに初めて減少した(8月の22%から9月の19%まで減少)。
*米国市民の43%は、1年前と比較して家計支出がかなり増加したと報告した。この数は5カ月連続して増えており、回答者の圧倒的多数は家計収入が変わっていないと答えている。
この種では最も詳細な動向調査であるファニーメイの全米住宅調査は、直接電話インタビューによって毎月1002人の米国市民の聞き取り調査を行って、住宅所有か賃貸、住宅ローン利率、住宅所有の悩み、経済、家計、全体的な消費者の信頼感などの考え方を評価する。住宅所有者および賃貸者は意識の変化を追跡するため利用される100余りの質問を受ける(その結果は2010年6月に始まり毎月行われた同様の調査と比較される)。ファニーメイはこの調査を毎月実施し、月間および四半期ごとの調査に分けられるので、業界パートナーや市場参加者が短期的な住宅市場を安定化する集団的努力の目標の助けになり、将来への支援を提供する。
2011年9月調査から得られた詳細な結果および調査方法に関する技術的付記、各月の指数に関連する回答者への質問については、ファニーメイ月間全米住宅調査サイトhttp://www.fanniemae.com/portal/research-and-analysis/housing-monthly.html? を参照。同サイトにはまた四半期調査結果もあり、3カ月の月間調査から得られた結合データ結果に対する詳細な評価を提供している。2011年9月ファニーメイ全米住宅調査は2011年9月6日から9月25日までの間に実施された。インタビューはファニーメイと協力した市場調査会社ペン・ショーン&バーランドによって実施された。
ファニーメイは手ごろな価格の住宅を拡大し、米住宅市場に寄与するために世界の資本を地域コミュニティーにもたらすために存在する。ファニーメイは連邦憲章を持ち、米国の二次抵当市場で業務活動を行ってモーゲージ・バンカーやその他の貸し手にファンドを供給することでモーゲージ市場の流動性を強化し、住宅購入者に貸し付けを行う。ファニーメイの業務は米国で住宅を所有する人々を支援することである。
ファニーメイに関する情報は以下のツイッターでフォローできる。
Twitter: http://twitter.com/FannieMae.
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- [国際情報]依然として非常に悲観的、ファニーメイ9月全米住宅調査 2011/10/11 火曜日