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ELCAがインドネシア津波被災地復興を支援

 【シカゴ(米イリノイ州)11日PRN=共同JBN】インドネシア・北スマトラの漁業の町クアラブボンをもはや「水に沈んだ村」と呼ぶことはできない。3年前、津波に襲われ水に流されたクアラブボンは、「水上の杭(くい)」の上にコンクリート製の住居が建設され再び立ち上がった。

 2004年12月26日、インド洋で発生した地震は津波を引き起こし、東アフリカと南アジアで25万人以上の死者が出た。北スマトラだけでも約17万人の死者・行方不明者が出た。米福音ルーテル教会(ELCA)は津波被災地域の住民と長期的復旧活動をしているELCA「コンパニオン」の当面のニーズに対応するため、1100万ドル以上の資金を調達、そのうち約100万ドルがクアラブボンの大規模な再建プロジェクトの支援に向けられた。

 ELCAグローバルミッションのアジア太平洋プログラムディレクターであるジョセフ・チュー牧師によると、ELCAは現地でコンクリート住居118戸の建設を支援し、住民は2月になって家に戻り始めた。同牧師は「前に村が存在していた全く同じ場所で水上の杭の上に建設された住居は、将来の嵐に耐えられるように設計されている」と語った。

 クアラブボンの建設プロジェクトは住居建設よりもはるかに広範囲なものだ。チュー牧師は「プロジェクトは単なる当面の救済ではなく、より良い生活と持続可能で長期的な強化の見通しに関連している」と語った。

 同牧師は「村人がプロジェクトを組織し、新しい保険・教育プログラムを作成した。プロジェクトには小学校、魚市場、コミュニティーセンター、新しい水処理システムの建設が含まれる。同牧師は「クアラブボンの再建はコミュニティーのメンバー、地方政府、キリスト教の非政府組織(NGO)、インドネシア外部のキリスト教コンパニオン、その他多くの人々の素晴らしい共同作業のストーリーだ」と語った。

 インドネシア災害対応組織のひとつであるキリスト教系保健医療団体・災害援助部門(YEU)の事務局長を務めるシギット・ウィジャヤンタ氏にとって、クアラブボンの再建は「不可能を可能にする」実例だった。

 チュー牧師によると、ELCAのパートナーであるYEUはインドネシアで津波の被害を受けたコミュニティーの再建に努めている。同牧師は「われわれは地元コミュニティーを深く理解している、信頼できるコンパニオンを頼りにしている。われわれのコンパニオンがプロジェクトを指揮し、ELCAはそれを支援する。また、われわれは救済活動にとどまらずコミュニティーの向上にまで活動を広げるコンパニオンを選んでいる」と語った。

 (共同通信PRワイヤー)


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