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ストラテジック・ミネラルズ社、エボニー社買収を提案

 【ロンドン19日PRN=共同JBN】ストラテジック・ミネラルズ社(Strategic Minerals Plc、AIM:SML)は19日、オーストラリアの非公開鉱山企業エボニー・アイアン社(Ebony Iron Pty Ltd)の買収に向け、ヘッズ・オブ・タームズ合意書(基本合意書)を結んだと発表した。この買収はデューディリジェンス調査が満足できる形で完了し、エボニー社株主との間で結ばれる売買契約(SPA)にストラテジック・ミネラルズ社が合意することが条件になっている。しかるべき時にさらなる発表が行われることになっている。

 売買契約では、ストラテジック・ミネラルズ社はエボニー社の発行済み株式資本100%を獲得する代価として、1000万英ポンドをストラテジック・ミネラルズ社の全額支払済みの普通株の新株1億株を1株当たり10ペンスの発行価格で発行する形で支払うことになっている。さらに、エボニー社の鉄鉱石資源が豪州鉱石埋蔵量合同委員会規程(JORC)が示すように、少なくとも2億トンあることが確認されることを条件として、エボニー社株主は全体としてストラテジック・ミネラルズ社の普通株を新株で5000万株受け取ることになっている。

 ストラテジック・ミネラルズ社の取締役会は、今回の買収によって短期的には正のキャッシュフローを提供し、鉄鉱石の生産、探査対象資源の拡大とともに、取締役ならびに同社全体の強化につながるものであり同社にとって絶好の好機と捉えている。

 エボニー社が所有する収益を創出する資産には磁鉄鉱の備蓄が含まれるが、これらは既に契約済みのもの、交渉中のものがあり、正式な最新情報は近いうちに発表される。備蓄は鉱業につきもののリスクをなくし、すぐに生産に供せられるものである。

 ▽その他のエボニー社保有資産
 *オーストラリアのノーザン・テリトリーにおける3つの鉄鉱石テナメントに対する権利で、これらは知られている鉄鉱石埋蔵地に近接している。
 *さらに、現在交渉中の鉄鉱石の獲得案件としてノーザン・テリトリーの2つのテナメントに対する権利ならびに知られている鉄鉱石埋蔵値ならびに同施設に近接しているウェスタンオーストラリアの4つのテナメントに対する権利とがある。

 買収の完了を待って、ストラテジック・ミネラルズ社はエボニー社の現職取締役で、株主でもあるピーター・ベネット、ジェイムズ・チザム両氏をストラテジック・ミネラルズ社の取締役に任命することが了解されている。

 ▽ピーター・ベネット氏(Peter Bennetto)について
 ベネット氏は銀行、投資分野で30年を越える経験を持ち、1990年以来、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場されている多くの鉱山探査、採鉱、生産関連企業で役員の職責を担ってきた。同氏はアナコンダ・ニッケル社の創業役員の1人で、現在はアイアンバーク・ジンク、ワラタ・ゴールド両社でラインの仕事を持たない会長を務めている。

 ▽ジェイムズ・チザム氏(James Chisholm)について
 チザム氏は過去28年、エンジニアリング、石油、ガス、鉱業分野で勤務した経験を持つ。同氏の専門は鉱業、エンジニアリング、石油、ガス企業に向けて市場調査、戦略立案、合併・買収支援を提供することである。チザム氏はドイル・クリーク・マイニング社の操業株主の1人で、チェアメン-1、Fertoz P/L両社の共同創業者でもある。

 ストラテジック・ミネラルズ社最高経営責任者(CEO)パット・グリフィス氏は「今回の決定は最近の当社上場書類の中で『役員は買収による事業拡大の可能性を認識し、そのような機会が訪れた時はいかなる場合も、その可能性を調査するものとする』とされている役員の計画目標に合致したものだ」として次のように述べた。

 「当社はエボニー社の買収はストラテジック・ミネラルズ社を採鉱と探査のバランスの取れた企業へと発展させるための前向きの1歩とみており、短期的には株主に対してさらなる担保となる正のキャッシュフローを提供するものだ」

 エボニー社会長のピーター・ベネット氏は「ストラテジック・ミネラルズ社が持つ探査資産、資本市場に対するアクセスと当社の生産に対する専門知識ならびにエボニー・チームが持つ正のキャッシュフロー事業を買収し、高成長路線にのせる能力が一緒になれば、素晴らしい企業、力強いビジネスが築けると考えている」と述べた。

 ▽ストラテジック・ミネラルズ社(Strategic Minerals plc)について
 ストラテジック・ミネラルズ社はオーストラリア・クイーンズランドを本拠にした会社で2010年11月に英国で法人登録されている。同社の全額出資子会社、アイアン・グレン社はクイーンズランド州タウンズビルの40キロ南西に位置するアイアン・グレン・テナメントの権利を所有している。同テナメントは約2100ヘクタールの面積を持ち、年間を通してバルク積みが可能な施設を持つタウンズビル深水港に連結する既存の鉄道・道路網から約10キロの近さにある。ストラテジック・ミネラルズ社についての詳しい情報はウェブサイト(http://strategicminerals.co.uk)を参照。
ツイッターのフォローはTwitter @StrategicMinrlsを参照。

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 ▽エボニー・アイアン社(Ebony Iron Pty Ltd)について
 エボニー社は2010年11月30日、平均62%の鉄分を含有する100万トンから150万トンの既存の磁鉄鉱捨石鉱さい堆積場の権利を買収するために設立された。

 磁鉄鉱捨石鉱さい堆積場の権利を買収した後、同社は鉄鉱石の備蓄や捨石鉱さい堆積場を調べ、同時にオーストラリア、アジア、南米、米国で可能性の高い鉄鉱石テナメントを検討してきた。同社はその目的を達成するため、有限だが利益を創出する鉄鉱石備蓄と既知または可能性が高い地中の鉄鉱石資産を探査、採取するための活動とを組み合わせている。

 詳しい情報はウェブサイト(http://www.ebonyiron.com)を参照。


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