現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 環境・自然


ヘンドンが44%の出資、英テラ・リソーシズ社に

 【フランクフルト(ドイツ)8日PRN=共同JBN】フランクフルト証券取引所に上場している英国の独立系石油ガス企業テラ・リソーシズ社(Terra Resources, PLC、フランクフルト証券取引所:T31)は、ヘンドン・エナジー・ファンド2011LP(Hendon Energy Fund 2011, LP、以下ヘンドン)が同社に出資し、パートナーシップ関係を結んだと発表した。ロシア・カルムイキア自治共和国における8万5000エーカーの石油・天然ガス鉱区の開発に向けてパートナーとして、テラ・リソーシズに対して約9000万米ドルの資金を提供する。

 ヘンドンは出資によってテラ・リソーシズの所有権の44%を握る。テラに対する早期の投資家であったKLELファンズLLCは2011年6月にその持ち分をヘンドンのパートナーの一つに2500万米ドルで売却した。テラ・リソーシズ普通株1000万株を1株0・3ユーロで購入できる新株買い付け権を対価としてヘンドンは、テラ・リソーシズとの間でファイナンス・パートナーシップ契約に合意した。

 ヘンドンのマネジング・ディレクターであるエド・デイビス氏は「ヘンドンは、カルムイキアの石油・天然ガス資産に対するファイナンスに参加するのを喜ばしく思っている」と述べるとともに「戦略的な石油・天然ガス投資家としてわれわれは、テラ・リソーシズとのパートナーシップ関係をかけがえのない機会だと捉えており、カルムイキアへの投資をエキサイティングなものだと思っている」と語った。またテラ・リソーシズのディレクター、チャールズ・ソールズベリー氏は「テラはヘンドンをエクイティ・パートナーとして歓迎し、長期的に有益な関係となることを楽しみにしている」と表明した。

 テラは今年初め、ベーカー・ヒューズ(Baker Hughes 、NYSE: BHI)との間で、油田開発プログラムの支援契約を結んだ。先にテラは、チャップマン・ペトロリアム・エンジニアリング社から条件付埋蔵量(NI 51-101, Sec 5.9に準拠)について、公正市場価格は6億3300万米ドルと推定されるとの評価を得た。

 ▽ヘンドン・エナジー・ファンド2011、LP(Hendon Energy Fund 2011, LP Hendon Energy Fund 2011, LP)について(以下ヘンドン)
 ヘンドンはこのほど組成されたプライベート投資企業。世界のエクイティ市場で石油・ガス投資機会における上流部門(探査、開発)に主として投資を集中している長期的投資家である。ヘンドンが売買する証券は、世界のエクイティ市場ならどこでも取り引きされるもので、探査・開発は主としてロシア連邦、米国、中央アジアおよび環太平洋地域となる。ヘンドンの投資は長期的なもので、投資初期の数カ月間は多くのポジションが集中かつ動かさないものとなっている。ヘンドンは、公開市場あるいは発行体あるいは大口株主とのプライベート取引によってエクイティ投資を行っている。ヘンドンは、石油・天然ガス業界全体に対するリサーチを行って、2年ないし3年の期間で目立った投資収益を挙げることを目標にしている。強烈な特徴を持つ企業は、投資の検討対象となる。市場環境によるが、ヘンドンのポートフォリオは借入資本が入っている、あるいはヘッジされている可能性がある。

 ▽テラ・リソーシズPLC(Terra Resources, PLC)について
 テラ・リソーシズ社はロシア・カルムイキア自治共和国の北カスピ海地方で本格的な石油ガス採掘権を得ている。この油田には64の油井があり、そのうち62は採取中の油井である。しかし、昨今のガス価格の低迷や高圧油井で石油を大量に産出する際の技術問題があって、これらの油井はキャップされ生産が行われていなかった。テラ・リソーシズ社は今回新たに熟練の経営陣に刷新され、経験あるオペレーターを得て、油井を 再度開け、輸送についても新たにガス、石油パイプラインの敷設を計画している。62の採取中油井のなかでも7油井はサブソルト層(海底岩塩下層)の発見によって「超大規模油田」である可能性があるとされ、その概要はチャップマン・ペトロリアム・エンジニアリング社が新たに発行した「適格者リポート 51-101」に記載されている。同リポートによれば、「最高の条件」の場合、採掘権のある推定埋蔵量は金額で70億ドルから110億ドルの利権価値になる。この油田の可採年数を通じて開発にかかる金額は1億7500万ドルと推定されている。

 詳しい情報はhttp://www.terraresourcesplc.comを参照。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する