現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 電子・半導体


村田製作所、ルネサスのパワーアンプ事業を譲渡で合意

 村田製作所とルネサスエレクトロニクスは、村田製作所がルネサスのパワーアンプ事業およびルネサス東日本セミコンダクタ)の長野デバイス本部(長野県小諸市)の事業を譲り受けることで基本合意したと発表。合意に基づき、両社は、事業譲渡に関する最終契約書の締結を経て、平成24年1月1日を目途に譲渡を完了する予定。

 パワーアンプ製品の主要用途先である携帯電話市場において、スマートフォンの需要拡大や、新興国向け低価格モデルの拡大を背景に、基本的な携帯電話の通信機能構成部品のモジュール化、プラットフォーム化が進展している。特に、通信機能におけるパワーアンプ製品と、フィルタ、スイッチ等の高周波部品の複合化の要求が増加している。

 事業環境が変化する中、村田製作所は携帯電話端末向けFEM(フロントエンドモジュール)で世界トップレベルのシェアを保持しているが、パワーアンプを含めたアナログフロントエンドの複合化を進め、事業拡大するためパワーアンプ技術の強化を検討してきた。

 また、これまでルネサスのパワーアンプ事業は主としてパワーアンプ単品モジュールで端末メーカへ供給を行ってきたが、更なる事業強化のためにはFEM部を含めた複合化への対応を早急に検討、実施する必要があったとしている。

 こういった背景の下、これまで両社は通信機器用部品の相互供給関係を強化して協業を進める等の可能性について検討。村田製作所がルネサスのパワーアンプ事業およびパワーアンプの製造を手掛ける東セミ長野デバイス本部の事業を譲り受け、通信モジュール事業を進めることで基本合意に達した。

 村田製作所は今後、世界トップレベルのFEMと実績のあるパワーアンプ製品の複合技術で更なる事業拡大を図っていく方針。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する