丸の内で打ち水イベント、中村静香さんやOLら浴衣姿で一斉に
打ち水を行う女優の中村静香さん(右)と福沢武委員長(撮影・FJ) ヒートアイランド現象による都市部の気温上昇を“打ち水”で解消しようとするプロジェクト「大手町・丸の内・有楽町 打ち水プロジェクト」が29日、東京・丸の内で始まった。初日のこの日は、皇居と東京駅を結ぶ行幸通りで大規模な水イベント「行幸通り 浴衣de打ち水」が開かれ、女優の中村静香さん(22)や近辺で働くオフィスワーカーが浴衣姿などで打ち水を行った。
都市部のヒートアイランド現象緩和に向けて2005年にスタートしたこのプロジェクトは、今年で7回目の開催を迎える。江戸時代から行われてきた打ち水は、体感温度が1割程度下がると言われており、近年、各地でこの動きが広まっている。特に、電力問題等で節電が叫ばれる今夏は、熱中症対策の一つとしても注目されている。
この日は、3年前に完成した行幸通りを舞台に、女優の中村静香さんや近辺で働く浴衣姿のOLやサラリーマンなど約600人が集まり、一斉に打ち水を行った。実行委員会の福沢武委員長(三菱地所相談役)は「江戸時代の知恵である“打ち水”を行うことで体感温度を下げるとともに、その文化にも触れることが大切。省エネ型の環境を整え、次世代に繋げていきたい」と話した。
また、出身の京都でも何度か打ち水を行っていたという女優の中村さんは「打ち水は人とのコミュニケーションにも繋がります」と話し、さらには普段から水筒を持参するなど、環境を意識した取り組みを行っているとも明かした。
このプロジェクトでは周辺地域5つの会場で8月31日まで行われる。
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- [文化・社会]丸の内で打ち水イベント、中村静香さんやOLら浴衣姿で一斉に 2011/07/30 土曜日