ＥＭＡＬのアルミ生産拡大計画は第二段階に、2014年末に130万トン
【アブダビ（アラブ首長国連邦）２４日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】アラブ首長国連邦（ＵＡＥ)のアブダビに本拠を置くエミレーツ・アルミニウム（Ｅｍｉｒａｔｅｓ Ａｌｕｍｉｎｉｕｍ、ＥＭＡＬ）社取締役会はこのほど、同社の進めていた操業計画第一段階の生産目標達成を受けて総額４５億米ドルの計画第二段階投資を決め、計画を推進することになったと発表した。計画第二段階が終了すれば、同社の年産能力は１３０万トンに拡大。ＥＭＡＬは一次アルミのメーカーとしては、世界最大級の単一精錬所となる。
ＥＭＡＬのサイード・ファデル・アル・マズルーエイ社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は「現在はＥＭＡＬおよびＵＡＥにとって非常に重要な時期だ。ＥＭＡＬは３年間でアルミニウム業界において世界的な競争力を持つ企業になった。計画第二段階でＥＭＡＬは、すでに確立した世界に広がる顧客ベースを拡大するだろう。またこれは、将来のアルミニウム市場や、顧客へ製品を届けるＥＭＡＬに対するわれわれの自信を明確に物語っている」と述べた。
ＥＭＡＬの計画第二段階プロジェクトは、アブダビのアル・タウィーラにあるＥＭＡＬの複合製錬施設に新たにポット（大型電解槽）ラインを建設。精錬所内にある発電所の発電容量も３０００メガワットに増やして、４４４基の還元電解槽を設置する。この結果、年間生産能力は５２万トン増加する。４２０キロアンペアで稼働し、省エネや環境保護の点で大きな効果がある新世代のＤＸ＋還元技術（ドバイ・アルミニウム社が社内開発）が組み込まれることになっている。
同時に計画第一段階で組み込まれた技術もアップグレードする予定で、２本のポットラインに７５６基ある既存電解槽の生産能力は２０１２年末までには５万トン増えて、８０万トンになる見込み。これによってＥＭＡＬの総生産能力は、２０１４年末までに約１３０万トンになる。
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- ［資源・鉄鋼］ＥＭＡＬのアルミ生産拡大計画は第二段階に、2014年末に130万トン 2011/07/25 月曜日
