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今夏のゲリラ豪雨予測、昨年よりも3割増加か=ウェザーニューズ

ゲリラ豪雨予測
ゲリラ豪雨発生予測(写真・ウェザーニューズ)
 ウェザーニューズは、突発的かつ局地的に大雨や雷をもたらす“ゲリラ雷雨”の発生傾向を発表。それによると、全国的に多く発生する見込みで、東京都は120回、大阪府は150程度と、全国的に3割程度多いと見込んでいる。

 レポートによれば、昨年の日本付近は夏の太平洋高気圧とチベット高気圧の両方に覆われ、暖湿流(高気圧周辺の湿った風)および7月下旬の上空の寒気以外は寒気の影響もほとんどなく、このため、大気の状態が安定し、市街地では雷雨が発生しにくく、山の近くを中心に“ゲリラ雷雨”が発生した。

 今年は、チベット高気圧の張り出しが弱く、太平洋高気圧の勢力は強まったり弱まったりを繰り返す見込みで、太平洋高気圧の勢力が強かった昨年よりも“ゲリラ雷雨”が発生しやすい状況となり、発生回数が多くなりそうだという。太平洋高気圧の勢力は、8月上旬がピークで、7月下旬と8月下旬に弱まるタイミングがあり、9月に入ると次第に弱まっていく見込み。

 また、上空に寒気が入るのは8月下旬、暖湿流が入りやすくなるのは、7月下旬と8月下旬となる予想。太平洋高気圧と上空の寒気、暖湿流の影響を考慮すると、7月下旬と8月下旬に特に雷雨の発生が多くなると考えられるという。このため、7月下旬は山沿いだけでなく、市街地でも雷雨が多くなると予想。8月上旬~中旬は大気の状態は安定する見込みで、“ゲリラ雷雨”の発生は少なくなりそうだ。

 一方、8月下旬には、全国的に“ゲリラ雷雨”が多くなると予想。9月に入ると数日おきに前線や低気圧の影響を受ける周期変化が起き、段々と気温も低めに経過するようになり、“ゲリラ雷雨”の発生は少なくなっていきそうとのこと。

 今年は、“ゲリラ雷雨”発生が少なかった昨年に比べ、全国的に8月下旬を中心に3割以上多くなると予想。被災地周辺(東北太平洋側)は、7月下旬が“ゲリラ雷雨”のピークとなり、8月下旬にも再び発生回数が多くなる見込み。特に沿岸地域では地盤沈下が大きく、浸水や冠水の恐れがあるため、最新の情報を参考に万全な対策を心がける必要があるという。

<都市別発生回数予想:期間7月から9月>
北海道 270回程度(昨年259回)
宮城県 240回程度(同189回)
新潟県 190回程度(同153回)
東京都 120回程度(同88回)
埼玉県 150回程度(同111回)
千葉県 210回程度(同155回)
神奈川県 110回程度(84回)
静岡県 230回程度(同162回)
愛知県 140回程度(同102回)
大阪府 150回程度(同112回)
京都府 190回程度(同143回)
兵庫県 300回程度(同221回)
岡山県 170回程度(同128回)
広島県 230回程度(同165回)
福岡県 190回程度(同110回)

昨年は7月21日から9月30日の期間。


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