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パートナー向け報償制度などを強化、マイクロソフトが発表

 【ロサンゼルス14日PRN=共同JBN】マイクロソフトは14日、マイクロソフト・パートナー・ネットワーク(MPN)のアップグレードを発表した。この強化は、パートナーの事業成長を援助し、ツール、トレーニングと2012年の総額58億ドルに上るインセンティブを通じて、世界中の顧客が必要としている進歩し続ける技術に対応できるようにするためである。

 マイクロソフトでワールドワイド・パートナー・グループを担当するコーポレート・バイスプレジデントのジョン・ロスキル氏は「将来にわたってパートナーと共に勝利を勝ち取るというのは、今日では顧客の需要に合わせた信じがたい世界一流の技術を提供することを意味しており、と同時に適正なパートナー・インセンティブ、ツール、トレーニングを意味し、これらは最終的にパートナーの事業拡大につながる」と語った。ロスキル氏はマイクロソフト・ワールドワイド・パートナー・カンファレンスに参加した1万5000を超える参加者を前に、さらに「当社はパートナーをわれわれと共にクラウドへと移行させていく。パートナーは彼らの顧客をクラウドへ移すためのツールと技能を使用することができる」と述べた。

 ロスキル氏は、現在利用可能な新規ないしは広範なソリューションとオンライン・サービス・インセンティブを発表、これらはカスタマープロジェクト、パブリック/プライベート・クラウド採用の増加、ならびにパートナーが成功するよう広範なコミットメントを具現化したツールなど、主要な優先事項に整合させてある。またも含まれている。パートナーには、マイクロソフト・パートナー・ネットワークを通じてインセンティブの恩典を得るよう呼び掛けている。

 ▽パートナー・コンピテンシーをカスタマープロジェクトに整合させる
 *新たに分離された「メッセージング」コンピテンシーと「コミュニケーション」コンピテンシーによって、ボイスとビデオを含む全体的なユニファイドコミュニケーション・ソリューションを提供できる明確なスキルセットと経験の度合いに基づいて企業を差別化できるようにする。コンピテンシーの分離はまた、パートナーがマイクロソフト・エクスチェンジ、Lync、マイクロソフト・オフィス365を用いる先進的能力に投資を行ったかどうかの認証を強化することにもつながる。

 *2012年5月に行う「システム・マネジメント」と「仮想化」コンピテンシーの統合によって、パートナーがマイクロソフト・プライベート・クラウド・ソリューションを用いて、クラウドコンピューティングの恩恵を実現できるように自社顧客を援助できるよう能力を強化することになる。パートナーは今後、コンピテンシーを取得することによって、「システムセンター・マネジメント」と「ウィンドウズサーバー・ハイパーV」仮想化への準備ができる。

 ▽クラウド採用を加速するインセンティブ
 *新しい「ソフトウエア・アシュアランス・プラニング・サービシズ」が8月に利用可能となる。このサービスは、マイクロソフトのプライベート・クラウド、ウィンドウズ・アズール・パブリック・クラウド、SQLサーバー、ソフトウエア開発向けの展開サービスをマイクロソフト・ソフトウエア・アシュアランス加入顧客に行う有資格のパートナーに支払われる。このインセンティブは、パートナーが顧客ベースを拡大し、顧客関係を強化し、サービス収入を増やすチャンスにつながる。

 *ウィンドウズ・アズール・インセンティブは、マイクロソフトのパブリック・クラウド・プラットフォームの顧客採用に影響を及ぼすウィンドウズ・アズール・サークル・プログラムの有資格パートナーに報いるものである。その結果として、パートナーは顧客がパブリック・クラウドから恩恵を得られるよう援助することによって新たな持続可能の収入源を構築できる。

 *プライベート・クラウド・インセンティブ:「マネジメント・アンド・バーチャリゼーション・ソリューション・インセンティブ・プログラム」はマイクロソフト・プライベート・クラウド技術の販売に影響するゴールド認証パートナーに報いる。この報償は「ハイパーV・クラウド・アクセラレート・プログラム」を補完するもので、プライベート・クラウド評価、プルーフオブコンセプト(POC)、製品展開でパートナーと顧客に報償を出す。

 *SQLサーバー・ソリューション・インセンティブは、アプリケーション・プラットフォームとビジネス・インテリジェンス・ソリューションを顧客に販促したゴールド認証パートナーに報いるためである。とりわけ、投入が予定されているクラウド対応情報プラットフォームのSQLサーバー「デナリ(Denali)」の販促に努めたパートナーに報いる。

 *マイクロソフト・ハイパーV、システムセンター、SQLサーバー向けマイクロソフト・ソフトウエア・アシュアランスに適用される金銭インセンティブとライセンスモビリティー(http://www.microsoft.com/licensing/about-licensing/value-of-volume-licensing.aspx)は、ホスティング・ソリューション・プロバイダーがソフトウエア・アシュアランスを業務用として、もしくはホスティング・パートナーの共有ハードウエア環境内のクラウドにサーバー・アプリケーション・ライセンスを提供できるようにすることによって、プロバイダーの事業の成長を可能にする。

 *マイクロソフトは高い可能性を持つパートナーに対して段階的なビジネスモデル変革アプローチ(個別指導からオンラインでの自習まで)に投資しており、これによってパートナー組織の意志決定者が特定プラン、クラウド統合による変化の分析(利益、損失変化、必要とする人材など)、クラウド移行を実行する責任や期限を設定する手助けをする。

 *マイクロソフトは、マイクロソフト・ダイナミクスの成長促進を継続するため、該当するパートナーに対して、既存のマイクロソフト・ダイナミクスCRMソフトウエア・アドバイザー・プログラム(CSA)の一環として、マイクロソフト・ダイナミクスCRMオンラインの新規販売契約に40%の報償上乗せを提供している。

 ▽パートナー・ツールと恩典の強化
 *内部使用権拡大によって、パートナーへのLync、ウィンドウズ・インチューン・ライセンスが増加している。クラウド・アクセラレート・パートナーへ割り当てられたライセンス数は25から100へ、クラウド・エッセンシャル・パートナーへの数は10から25に増えている。

 *新しいパートナー・ツールキットとオポチュニティーガイドは、パートナーが小企業、中間市場セクター、企業、公共部門の4市場でパブリック/プライベート・ソリューションによって利益を上げる道を拓く手助けとなる。

 マイクロソフトのケビン・ターナー最高執行責任者(COO)はワールドワイド・パートナー・カンファレンスの全体テーマである「一緒に勝ち抜こう」について説明、総括として次のように語った。

 「われわれはパートナーが当社と共に仕事をしていく上で選択肢があるのを理解している。クラウド技術を採用して事業を発展させるために、パートナーはクラウド・トレーニング、販売増のためのリソース、収益増と顧客価値の増加という面でマイクロソフトを頼みにすることができる。われわれはパートナーの収益性と長期にわたる事業の成功にコミットしている」

 マイクロソフト社(Nasdaq:MSFT)は1975年の設立で、人や企業がそのポテンシャルを最大限に生かすためのソフトウエア、サービス、ソリューションを提供しており、その分野では世界のトップ企業である。


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