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トヨタ自動車が国内生産体制を再編、東北は第3の重要拠点に

 トヨタ自動車が国内の生産体制を再編させる。来年1月に関東自動車工業を完全子会社化し、セントラル自動車とトヨタ自動車東北の3社で統合を行う。また、トヨタ車体の完全子会社化を進める。国内のみならず世界的に競争が激化しているなかで同社は、子会社それぞれの専門性を強化するとともに、グループの総合力を高めて、競争力とモノづくり力の強化を目指す。

 具体的には、トヨタ車体は(1)ミニバン、商用車、SUV(フレーム付)など、特定車種の企画・開発・生産を一貫して主体的に担当する(2)トヨタ海外事業拡大に対応した、海外における部品生産事業強化、車両生産事業拡大、特装・架装事業を主体的にグローバルに展開する(3)得意領域である、福祉車両・超小型EVを主体的にグローバルに展開する―といった、従来の位置付けを大きく超えた役割を担っていく。

 関東自動車は、(1)グローバルで競争力のあるコンパクト車両の企画・開発・生産を一貫して主体的に担当する(2)コンパクト車を中心に、海外生産車両の開発・生産の支援や部品生産事業など広範囲なサポートを拡大する―といったことで従来以上に主体的な役割を果たしていく。

 また、関東自動車、セントラル、トヨタ東北の3社統合については、「中部」「九州」に次ぎ「東北」を「トヨタ第3の国内生産拠点」と位置づけ、国内生産体制の3極化を更に強固にし、自立性を高めていく。また、統合によって、コンパクト車の企画・開発から生産に加え、ユニット部品の生産、海外事業支援業務まで含めた総合車両メーカーへの発展を目指す―としている。

 今後は、東北の強化と共に、中部はさらに「新技術・新工法などのイノベーション技術の開発拠点」として、九州は「ミディアム系やレクサス系のクルマづくりの拠点」として、それぞれの役割を強化して、ともに発展していきたいと考えている。


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