スピリット・エアロシステムズ、テストパイロンを初公開
【ウィチタ（米カンザス州）１３日PRN＝共同JBN】商用機の組み立て部品、部品の世界最大の中立系サプライヤーであるスピリット・エアロシステムズ社（Spirit AeroSystems, Inc.）（NYSE:SPR）は１３日、ボンバルディア（＊）のCシリーズ（＊）航空機用の初のテストパイロンを公開した。航空機の動力装置を翼に取り付けるために使われるこのパイロンとアンダーウイング構造はスピリットが米カンザス州ウィチタ工場で設計、製造した。
スピリット社のジェット推進部門のジョン・ピラ上級副社長兼ゼネラルマネジャーは「本日の初公開は重要なマイルストーンであり、１００席以上から１４９席以上の航空機市場部門向けの新造機開発の著名なOEMと協力するユニークな機会を際立たせるものである。スピリットはアンダーウイング・パイロンについて幅広い経験を持っており、この計画でボンバルディアと協力するのは光栄だ。Cシリーズ航空機のパイロンはわが社チームの献身、決意、専門知識を顧客サポート作業にどのように注ぎ込むかを示す最新の例である」と語っている。
ボンバルディア商用機Cシリーズのロブ・デュワー副社長兼ゼネラルマネジャーは「初のテストパイロンの公開はCシリーズ航空機開発の重要なマイルストーンであり、この成果をスピリット・エアロシステムズと祝うためにボンバルディアを代表してここカンザスを訪れたことはうれしい。スピリットとボンバルディアは２００９年から世界クラスの製品開発のために緊密に協力しており、このパイロンは両社が共同で行ってきたハードワークを代表するものである。ボンバルディアはアンダーウイング・パイロン開発について知識と経験を持っているためにスピリットを選んだ。このマイルストーンの達成はこの計画にスピリットを選んだことに対する確信をさらに強めるものである」と述べている。
２００９年にボンバルディアはCS100＊、CS300＊型航空機向けパイロンの設計、製造に関する契約をスピリット・エアロシステムズと結んだ。契約パッケージにはシステム、支柱と翼をつなぐハードウエア、後部フェアリング・パッケージも含まれていた。スピリットは現在生産されているすべてのボーイング商用機のパイロンを含めパイロンの設計、製造に７５年以上の経験を持っている。
スピリット、ボンバルディア、プラット＆ホイットニーは共同の努力を通じて、構造的インターフェース・ポイントの決定、パイロン構造設計の完全化のために協力してきた。スピリットが引き渡しできるエンドアイテムは軽量アルミニウム、チタン、合成部品－調達したアイテム、スピリットが製造した部品、ボンバルディアが備え付けた装置の組み合わせ－で構成されている。
スピリットのCシリーズ機パイロン計画のリチャード・ロビー・マネジャーは「スピリットとボンバルディアは力を合わせて建設的、進歩的で透明性の高い協力関係をつくり上げた。チームに集中したこの努力の証拠であるCシリーズ機パイロンは、スピリットが設計、組み立てた初めての非ボーイング・パイロンである」と語っている。
ボンバルディアのCシリーズ・ファミリーのシングルアイルの商用機－新型のプラット＆ホイットニー・ピュアパワー（登録商標）PW1500Gギヤード・ターボファン・エンジンを装備している－は１００席以上から１４９席以上の市場向けに設計されている。Cシリーズ機は商用機のニーズを満たすため先進的な材質、先端技術、実証済みの方法を組み合わせている。最初のCシリーズ機は２０１３年に就航する見込みである。
ウェブはhttp://www.spiritaero.comへ。
＊ボンバルディアまたはその子会社の商標。
▽スピリット・エアロシステムズ（Spirit AeroSystems, Inc.）について
米カンザス州ウィチタに本社を置くスピリット・エアロシステムズは商用機の組み立て部品、部品の世界最大の中立系サプライヤーである。カンザス工場のほかにタルサとマカレスター（オクラホマ州）、キンストン（ノースカロライナ州）、プレストウィック（英スコットランド）、プレストン（英イングランド）、クアラルンプール（マレーシア）に施設があり、サンナゼール（フランス）に新生産施設を建設中である。米国でのスピリットの中核製品は機体、パイロン、エンジンルーム、翼部品などである。さらにスピリットはスペアパーツ、メンテナンス、修理、オーバーホール、航空機サポートサービスを含むアフターマーケット顧客サポートサービスを北米、欧州、アジアで提供している。欧州スピリットはエアバスを含む顧客のために翼部品を製造している。
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- ［航空・宇宙］スピリット・エアロシステムズ、テストパイロンを初公開 2011/07/14 木曜日
