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アウディAG、上半期の世界販売は65万台超 アジアは中国が牽引

 アウディAGは11日、2011年上半期における世界販売台数が前年同期比17.7%増の65万2950台以上だったことを発表した。SUVモデルの需要が増加したことに加え「Audi A1」および「A8」が好調で、販売数量増大を後押しした。

 上半期のヨーロッパ市場では、前年同期比13.5%増となる約38万2850台。A1およびA8がこの好調な販売を牽引した。特にA8は昨年の新型車発表から堅調に市場シェアを拡大。またQ7によって、ラグジュアリークラスにおける存在感を大幅に高めた。ヨーロッパにおけるアウディの大型SUVの販売台数は、前年同期比で23.5%も増加している。

 ヨーロッパ市場の中でも、ドイツで大きく販売を伸ばした。上半期の販売台数は、前年同期比15.7%増となる12万5091台で、新型A1およびA7を投入したことや、A6の好調な販売が支えた。

 ドイツ以外では、フランス(26.1%増)、デザイン志向が高い英国(11.7%増)、そして北欧諸国で好調な販売を記録。北欧諸国を見ると、スウェーデンでは前年同期比19.3%増となる1万423台、ノルウェーでは28.7%増となる4310台、フィンランドでは29.3%増となる3898台、デンマークでは30.2%増となる3678台だった。アウディモデルの需要は、東ヨーロッパでも高まっている。ロシアでは、前年同期比24.1%増となる1万1757台だった。

 米国では、上半期に前年同期比15.4%増となる5万5909台。アウディブランドのフラッグシップモデルとなるA8の販売が好調で、さらにSUVモデルが販売を底上げした。Q5の販売台数は14.2%増、Q7は41.2%と大幅な増加となっている。

 アジアにおける販売台数は、最大の市場である中国によって大きく引き上げられている。中国では上半期に前年同期比28%増となる14万699台。これは、ドイツの販売台数を大幅に上回る数値。ラグジュアリーモデルも引き続き好調な販売を示しているものの、販売の増加は下位のセグメントでより顕著になっている。ベストセラーモデルは5万4529台を販売したA6。またQ5は前年同期比約2倍、A4は34.2%の販売増を記録している。

 経済成長が続くBRIC諸国では、インドが重要な市場になりつつある。インドでは、上半期に前年同期比100.1%増となる2802台の車両を販売。インドの販売台数は、新興国における主な成長市場である南米のブラジル(2182台、47.0%増)、アルゼンチン(2657台、29.5%増)を上回っている。


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