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東洋ゴム、中国で鉄道車輌部品の合弁会社設立 売上12億円目指す

 東洋ゴム工業は5日、中国・江蘇省無錫市に、無錫市美峰橡■制品制造有限公司(美峰ゴム)との合弁で、鉄道車輌用部品(空気ばね、防振ゴム)を製造販売する新会社「無錫東洋美峰橡■制品制造有限公司」(仮称)を設立することを発表した。※■は月へんに交。

 中国では移送及び輸送手段として、鉄道路線の拡張及び整備が急ピッチで行われており、都市交通である地下鉄は毎年20都市のペースで新路線が開発されているほか、中国政府が中長期鉄道網計画として、2020年までに総計約5兆元(約65兆円)以上の投資を行うと発表している。

 これらの状況のもと同社では中国国内での販売を強化するため、新会社の設立に至った。2011年10月に設立し、2012年6月に生産を開始する。2015年3月期における売り上げは1億元(約12億円)を計画している。資本金は500万ドルで、出資率は東洋ゴムが51%、美峰ゴムが49%となっている。

 東洋ゴムは、日本国内において、JRグループ各社の在来線をはじめ、最新型の新幹線「N700系」に至るまで、鉄道車輌用防振ゴム装置(空気ばね・防振ゴム)を開発、納入するなど、50年以上の実績と信頼を有してる。また、日本国内のみならず、欧州、北米、中国などグローバルに供給先を拡げている。

 美峰ゴムは、鉄道車輌向けのブレーキ用圧力膜、シール材において高い技術力を有しており、中国の鉄道市場における販売ネットワークを構築している。


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