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ボーイング787が日本初飛来、検証終了後に羽田―岡山間で運航へ

 米ボーイングの次世代中型旅客機「787ドリームライナー」が3日、日本に初飛来した。検証プログラム実施のために飛来したもので、検証は4日からスタートしている。飛来したのはANAの通常塗装を施した787のフライトテスト用2号機(ZA002)で、シアトルから羽田までノンストップで飛行した。

 ANAの伊東信一社長は「787を世界に先駆けて運航することを非常に嬉しく思います。787は、当社がアジアで1番の航空会社に成長するためには必要不可欠な要素であり、お客様にも機内の快適性など、新たな次元のサービスを提供することを可能にしてくれます。今回の検証プログラムは、定期便就航を円滑に行うための非常に重要なステップとなります」と述べた。

 また、ボーイング民間航空機部門のジム・オルボーCEOは「787のローンチカスタマーであるANAや、この最新型機の製造に携わっていただいている数多くのパートナーの本拠地である日本への初飛来を心よりお喜びします。ANAは、素晴らしい航空会社であり、彼らのご意見やご協力があったからこそ787型機がここまで素晴らしい航空機になりました」と述べた。

 1週間にわたるこの検証プログラムでは、日々の運航環境に近づけて実施、メンテナンスや地上での作業を羽田、伊丹、関西、岡山、広島の各空港で行う。プログラム終了後、ANAは787の定期便としての初就航路線を、羽田=岡山、広島とする予定。

 ANAは、787を55機発注しており、今後の成長戦略の一環として同機を国内・国際の基幹路線に投入していく。なお、ボーイングは、787初号機のANAのデリバリーを8月~9月に予定している。


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