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低炭素モデルタウン・フォーラム終わる、中国・天津市で開催

【天津(中国)27日PRN=共同JBN】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の「低炭素モデルタウン・フォーラム」は6月21と22の両日、「グリーンエネルギー より良い町-低炭素APEC都市の道」をテーマに天津市で開催された。会場となった天津市濱海新区の于家堡金融区にAPEC各国からの政府関係者、専門家、企業代表など100人以上が集まった。于家堡金融区は、APECがはじめて「低炭素モデルタウン」に指定した地区である。低炭素都市開発のためにAPECが行った詳細な研究に基づき、フォーラムでの議論はアジア太平洋地域が取るべき必要措置にとどまらず、気候変動、環境保護、エネルギー節約その他世界的な重要議題に及んだ。

中国の胡錦濤国家主席は2010年11月、横浜市で開催された非公式APEC首脳会議に出席し、「低炭素モデルタウン計画への協力強化」を示唆するとともに、「エネルギー節約、二酸化炭素排出削減の分野での協力を促進する」とした。胡主席の発言後、中国国家エネルギー委員会と天津市の開発改革委員会が今回のフォーラム開催を共同で組織した。低炭素技術、資金調達、政府の低炭素政策などが討議された。

フォーラム期間中、于家堡金融区はプロジェクトのワーキンググループ代表から「APEC低炭素都市第1号」という記念プレートを贈呈された。APEC加盟国政府関係者、専門家、学者らは実現可能性、低炭素モデルタウンというコンセプトに合っているかなど一連の検討を行い、于家堡金融区にこのタイトルを贈った。天津市はまた、日本及び陝西省との間で低炭素モデルタウン開発に関する戦略的協力協定に調印し、低炭素産業基金を創設した。

中国国家エネルギー委員会の銭智民副局長がフォーラムに出席した。銭副局長は基調講演を行い、「低炭素エネルギー開発への大きな努力」と「より良い都市を構築するためなされた協力」について説明した。同副局長は、中国における低炭素都市建設のプロセスと環境汚染削減のための業績を紹介した。銭副局長はさらに、国際交流と国際協力を通じて低炭素エネルギー源開発、低炭素都市計画の促進、低炭素消費パターンとライフスタイルの促進を行っていくと約束した。楊棟梁天津市副市長は、環境に優しく低炭素のグリーンな住みやすい都市を造り出していくため、天津市としてAPECの低炭素都市計画に従っていくと語った。APECの専門家と学者は、フォーラムで低炭素モデルタウンのエネルギー戦略、プランニング、技術など問題点について詳細にわたり話し合った。


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