米国の年間予想成長率を2・5%に下方修正、ファニーメイ6月経済展望
【ワシントン21日PRN=共同JBN】米連邦住宅抵当公庫ファニーメイ(OTC Bulletin Board: FNMA)のエコノミックス&モーゲージ・マーケット・アナリシス(EMMA)・グループが20日公表したリポート「2011年6月経済展望」によると、今年第1四半期の国内総生産(GDP)伸び率が下方修正されたほか、5月に発表された一連の経済指標がおしなべて鈍化したことから、米経済成長加速の見通しは薄らいだ。製造業から個人消費、雇用、住宅部門に至るまで経済活動の軟調さは広がっており、EMMAグループは、今年第2四半期および下半期の成長見通しを下方修正した。2011年の予想成長率についても2・5%と、前回見通しの2・9%から下方修正した。年初に公表した予想に比べると1%ポイント以上もの下方修正となる。
引き続き住宅価格の下押し圧力となっているのが未販売在庫の増加で、この傾向は昨年夏に住宅購入の税控除が打ち切りとなって以来続いている。EMMAは、住宅価格の底はまだ見えていないとしており、第3四半期中も引き続き価格は低下し、今年末になって底打ちすると予想している。
ファニーメイのチーフエコノミストであるダグ・ダンカン氏は「最終的には、労働市場が住宅部門回復のカギを握っており、住宅需要が活性化するには雇用の伸びが必要だ。雇用回復の遅れは、それだけ住宅部門回復の時期を遅らせる」と述べた。
「2011年6月経済展望」のオーディオ版は、ファニーメイのウェブサイト(http://www.fanniemae.com)のEMMAのポッドキャスト(http://www.fanniemae.com/media/economics/index.jhtml?p=Media& s=Economics+%26+Mortgage+Market+Analysis)で聴取できる。またこのサイトでは、経済動向に関するコメント、景気予測、住宅予測も含め経済展望レポートの全文を読むことができる。
また経済動向コメントのリンクを通じて、集合住宅経済・市場調査担当ディレクターのキム・ベタンコート氏の 集合住宅市場コメンタリーを入手できる。コメンタリーは集合住宅、コンドミニアムの建設に関する新しいデータ情報を提供している。
ファニーメイのエコノミックス&モーゲージ・マーケット・アナリシス(EMMA)・グループの見解、分析、推計、 予測およびその他の見方は、ファニーメイの事業展望あるいは期待される結果を示唆するものとして解釈されてはならず、多くの仮定の基づくもので予告なしに変わり得る。ファニーメイはこの情報に影響を与える多数の要因に依拠している。EMMAグループは信頼できると思われる情報に対するEMMAの見解、分析、推計、予測もしくはその他の見方に基づいているが、これら資料で提供される情報が正確かつ受け入れられるものでありすべて特定の目的に適していること を保証するものではない。これらの見方を強調する仮定もしくは情報の変更は、実質的に大きく異なる結果を生み出しうる。EMMAグループが公表する分析、 見解、推計、予測あるいはその他の見方は、示された日時でのグループの見方を表しており、ファニーメイとその経営者の見方を必ずしも示すものではない。
ファニーメイは手ごろな価格の住宅を拡大し、米住宅市場に寄与するために世界の資本を地域コミュニティーにもたらすために存在する。ファニーメイは連邦憲章を持ち、米国の二次抵当市場で業務活動を行ってモーゲージ・バンカーやその他の貸し手に資金を供給することでモーゲージ市場の流動性を強化し、住宅購入者に貸し付けを行う。ファニーメイの業務は米国で住宅を保有する人々を支援することである。
ツイッター:http://twitter.com/FanieMae
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- [国際情報]米国の年間予想成長率を2・5%に下方修正、ファニーメイ6月経済展望 2011/06/22 水曜日