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ウクライナと中国が戦略的提携、胡錦濤国家主席の訪問で協定

【キエフ(ウクライナ)20日PRN=共同JBN】中国の胡錦濤国家主席のウクライナ訪問に際して、中国代表団とウクライナ両国は戦略的提携に関する協定に署名した。両国間の貿易高はことし80%増加している。ウクライナ政府首脳は、外交政策上の最優先課題の一つとなっている中国との関係について、2012年には相互の貿易高が100億米ドルに達すると予測している。

胡主席はヤヌコビッチ大統領と会談した際「歴史的に両国は友好的絆で結ばれている。ウクライナと中国の外交関係はこの20年間で確実に発展してきた」と語った。今回の訪問で、ウクライナの経済発展貿易省と中国商務省は、相互に輸出入製品に関する暫定的リストを提供し合うための相互議定書に調印した。さらに両国は中国がウクライナ政府に1230万米ドルの無償援助を行う政府間協定に調印した。

両国会談の枠組みにおいて、ウクライナのエネルギーおよび石炭産業省と中国の国家エネルギー委員会は、エネルギー分野における覚書に調印した。覚書によると、二国間協力の主要分野は石油・ガス分野におけるプロジェクトに共同で参加、建設もしくは近代化を計画するエネルギー施設に関する情報交換、原子力の平和利用での協力である。

ヤヌコビッチ大統領は航空機製造、エンジン生産の分野でも実りある協力関係を持てるはずであると指摘した。大統領はまた、大型・中型旅客機、ターボジェット輸送機およびAn-70、An-148、An-158各機の生産について、国営「O.K.アントノフ記念航空科学技術複合体」が中国の航空機産業と協力したいと考えていると語った。

中国国家主席のウクライナ訪問は、2001年(の江沢民国家主席)以来初めて。ヤヌコビッチ大統領は昨年9月に北京を公式訪問している。この訪問で中国はウクライナのインフラ計画に40億米ドル以上を投資する約束をしている。両国はまたユーロ2012を目標にした投資協定に調印している。


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